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2004年12月26日

ISS(国際宇宙ステーション)に無事クリスマスプレゼントが届く

TVのニュースによると(笑)、先日から食糧不足で、食事の摂取カロリーを10%削減されていたISS(国際宇宙ステーション)ですが、ロシアのプログレス無人補給船がドッキングした事により、食糧不足が解消されたようです。

なお、現在ISSにはExpedition10クルーとして、Leroy Chiaoさん(KE5BRW)とSalizhan Sharipovさんのお2人が搭乗されています。

先日お伝えしましたように、お正月早々に兵庫県加古郡稲美町立母里小学校との間でARISSスクールコンタクトが行われる予定ですが、これで満腹の状態でChiaoさんにNA1SSのオペレートをしてもらえそうですね。なお、今回の補給ミッションは「クリスマス巡礼ミッション」と呼ばれていたようです(笑)

2004年12月21日

日本大学のCubeSat SEEDS打ち上げが延期

JARLのサイトのニュースによると、

2004年12月に、打ち上げが予定されていた日本大学のCubeSat SEEDSの打ち上げが、2005年3月以降に延期されることになりました。
と言う事です。

延期の理由は、アメリカで開発している衛星の搭載用装置の開発が遅れている事だそうで、現在の所2005年3月の打ち上げを予定しているそうですが、最終的に時期が確定した訳ではないそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#CubeSat SEEDSのサイトによると、SEEDSは『Downlinkに437.185MHz、UplinkにVHFのアマチュア無線帯を使用し日本大学内だけでなく世界中の方々にSEEDSの利用を楽しんでいただき、そのデータの集計を行います。』と言うアマチュア通信衛星でもあるので、アマチュア無線家としてはちょっとがっかりなニュースですね。しかし、いずれは打ちあがるでしょうから、楽しみに待ちましょう。

2004年12月19日

Straight Key Night on Oscar 2005

The Canadian Amateur Radio Bulletinによると、AMSAT North AmericaはStraight Key Night on OSCARを開催するそうです。

このイベントは、ARRL Straight Key Night(SKN)と同じスケジュール(2005年1月1日の00:00から24:00)で開催されるようで、特にルールはなく、ストレートキーを使用したCWでOSCAR衛星を経由した交信を行えばいいだけだそうです。また、EME(月面反射通信)での交信でもOKだそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先の記事をご覧下さい。

#月はOSCAR Zeroになるそうです。なるほどなぁ。

2004年12月17日

兵庫県加古郡稲美町立母里小学校でのARISSスクールコンタクト

田中OM(JG3QZN、JARL兵庫県支部長)からの情報によると、2005年1月3日の週に兵庫県加古郡稲美町立母里(もり)小学校において、ARISSスクールコンタクトが行われるそうです。

すでに、12月11日にアンテナの工事は終了しており、11月22日には本番に向けた子供達の交信練習が行われると言う事です。

なお、今回の地上局のコールサインは、8N3Mになると言う事です。

#当日の成功をお祈りしております。ARISSスクールコンタクトとは、国際宇宙ステーション(ISS)に設置されている、ARISS(The Amateur Radio on the International Space Station)機材を利用して、世界各国の学生とISSの乗組員との間でアマチュア無線を使って交信すると言う貴重な経験をしてもらうために行われているNASA主導のイベントです。また、ARISSスクールコンタクトでの通信を行う学生は、ARISSスクールコンタクトにおけるISSとの交信に限り、電波法の法令上の特例としてアマチュア無線技士の資格を必要としません。

2004年12月15日

Prime Minister's Wife on Hand for ARISS School Group QSO

ARRLのサイトのニュースによると、12月9日にカナダのオタワにあるManordale Public Schoolにおいて、ISS(国際宇宙ステーション)と子供たちとのアマチュア無線を使用した交信(ARISSスクールコンタクト)が行われ、カナダの現首相であるPaul Martinさんの奥さんであるSheila Martinさんが、スクールコンタクトの様子を見学したそうです。

当日は11人の子供たちが、現在ISSに搭乗しているExpedition10チームの指揮官である、Leroy Chiaoさん(KE5BRW)が運用するNA1SSとの交信に成功したそうで、交信の音声はIRLP(Internet Radio Linking Project)によってインターネット上に中継するためにノバスコアシア州のハリファックスに送られ、ARISS mentorのSteve McFarlaneさん(VE3TBD)によると、「このイベントはVictoria、Calgary、Halifax、Baltimore、Alexandria、New Yorkなどのさまざまな場所で聞かれました。」と語ったそうです。

なお、Chiaoさんはスクールコンタクト終了後にいくつかの通常のQSOを行ったそうで、QSOに成功したうちの一人である米国マサチューセット州ベッドフォードのGlenn Graffさん(KB1GUE)は、「私にとってARISSスクールコンタクト以外では初めてのアマチュア無線を使った交信であり、今後はオフの時間にアマチュア無線を運用しようと思っている」とChiaoさんから聞いたと言う事です。

詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

2004年12月11日

Two Amateur Radio Satellites Due for Launch

RSGB(Radio Society of Great Britain)のサイトのニュースによると、米国ニューメキシコ大学によって製作され、‘Ralphie’、‘Sparkie’と名づけられた2つのアマチュア衛星が、12月10日の19:31(UTC)にケープ・カナベラル宇宙港より打ち上げられたそうです。

この衛星は、ボーイング社製Delta 4ロケットの米空軍向け重量物打ち上げデモンストレーションの一部のペイロードとして打ち上げられたそうで、Delta 4ロケットが待機軌道上にある時に分離されたそうです。

なお、この衛星では衛星間での437.5MHzを使用したパケット通信の実験が行われるそうで、低軌道のため1〜2週間で大気圏に再突入する事が予想されているそうです。

詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

2004年12月02日

Russian cosmonaut-ham to return to ISS as commander

ARRLのサイトのニュースによると、ベテランの宇宙飛行士であるロシアのSergei Krikalevさん(U5MIR)が、来年の春に指揮官として国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗する事が決まったそうです。

米国のNASAは、ISSへの第1回目の遠征時(Expadition 1)にフライトエンジニアを努めたKrikalevさんと、米国の宇宙飛行士であるJohn Phillipsさんを、Expadition 11のクルーとして選出した事を今週発表したそうで、Expedition 11のクルーは2005年の4月より6ヶ月の間、ISSに搭乗する事になるそうです。

なお、Krikalevさんは、1980年代末期から1990年代初頭に、ロシアのミール宇宙ステーションで625日間を過ごした経験のある宇宙飛行士でもあり、またARISS(Amateur Radio on the International Space Station)のロシアチームのメンバーとして、ARISSのPhase II設備の音声テストの支援を行ったそうです。

詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#残念ながら、米国のPhillipsさんはアマチュア無線のライセンスをお持ちではないそうです。ここ1年くらいは、ISSに搭乗しているアマチュア無線家は1名の体制が続くようですね。なお、上記の記事中では5月にスペースシャトルの運用が再開されると言う事ですので、ARISSのPhase II設備の残り(YAESUのFT-100とSSTVの設備)がISSに設置されることが期待できそうです。

2004年11月28日

New Astronauts Licensed

HamWaveの記事によると、11月12日に行われた試験において、NASAで訓練を受けている6人の宇宙飛行士が、米国のアマチュア無線の免許を取得したそうです。

なお、今回免許を取得したのは、山崎直子さん(とご主人の山崎大地さん)、古川聡さん、Dorothy M. Metcalf-Lindenburgerさん、Richard R. Arnold II世さん、Jose M. Hernandezさん、Joseph M. Acabaさんになるそうです。

#NASAでは、ISS(国際宇宙ステーション)に搭乗する予定の宇宙飛行士に、積極的にアマチュア無線の免許の取得を要請しているそうです。アマチュア無線家にとっては、大変ありがたい事ですよね。

2004年11月15日

ISS(国際宇宙ステーション)から米大統領選挙へ投票

RSGB(Radio Society of Great Britain)のサイトのニュースによると、現在ISS(国際宇宙ステーション)にExpedition10クルーとして搭乗しているLeroy Chiaoさん(KE5BRW)は、宇宙から大統領選挙に投票した始めての人になったそうです。

米国では1997年に可決された法律により、宇宙飛行士は宇宙からの投票を行う事が可能になっているそうで、Chiaoさんは電子メールによって投票を行ったそうです。

2004年11月11日

AMSAT auctioning Phase 3D artifact to help fund Eagle project

ARRLのサイトのニュースによると、米国AMSAT(AMSAT-NA)は、次期大型アマチュア衛星Eagleの打ち上げ費用を得るために、インターネットオークションサイトのeBayに、アリアン502ロケットにAMSAT Phase 3D衛星(AO-40)を安全にマウントするために使われたパーツのプロトタイプを、11月14日の19:00(太平洋標準時)まで出品しているそうです。

このパーツは、先日フロリダを襲ったハリケーン・チャーリーによってAMSAT-NAの研究所が入っていた建物が破壊され、研究所を移転している最中に発見されたそうで、このパーツを購入した場合は合計で$600,000(約6億4千万円)にのぼるEagleの打ち上げ費用への寄付金として認められるそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#AMSAT-NAは、今年の初めにも、Echo衛星(AO-51)の打ち上げ費用の一部を賄うために、AO-40のブロンズ彫刻を出品していましたね(当ニュースでの記事はこちらを)。アマチュア衛星の歴史の一部を担った貴重なパーツですので、ご興味がございます方は、一度eBayの方を覗いて見てはいかがでしょうか?

2004年11月10日

Smithsonian Displays Amateur Satellites

RAC(Radio Amateurs of Canada)The Canadian Amateur Radio Bulletinによると、先日お伝えしましたように、過去、米国スミソニアン航空宇宙博物館(National Air and Space Museum)に展示されていたOSCAR1衛星の原寸大模型が、Dulles空港近郊にあるスミソニアンUdvar-Hazy Centerの航空宇宙博物館に、PCSat及びNUSAT 1の模型と共に無事展示が開始されたそうです。

なお、詳しくはこちらのAMSATのサイトをご覧下さいと言う事です。

2004年11月04日

Useful life of UO-22 satellite appears over, AMSAT-UK reports

ARRLのサイトのニュースによると、AMSAT-UK(英国AMSAT)は、1991年7月11日に仏領ギニアより打ち上げられ、9k6 baud store-and-forward衛星として、世界中のアマチュアパケット無線ネットワークをリンクするSatGateサービスを提供してきたUO-22が、ついに耐用年数を迎えたようだと発表したそうです。

英国Surrey大学にある、SSTL(Surrey Satellite Technology Limited)の地上コントロールセンターは、この数週間の間に衛星機能の回復を何度か試みたそうですが、AMSAT-UKの報告では「一度だけ回復したように見えたが、結局ほとんどの試みは完全に失敗しました」と言う事です。

今回の衛星の機能喪失の原因については、衛星が軌道の関係で太陽光線により宇宙空間で高温にさらされるため、バッテリーもしくは受信機が故障したのではないかとSSTLは考えているそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先の記事をご覧下さい。

2004年10月27日

Expedition 9 Crew Back on Earth; Expedition 10 Enjoying Short Respite

日本の各種メディアでも報道されていますが、ARRLのサイトのニュースによると、10月24日の午前中に、ISS(国際宇宙ステーション)のExpedition 9クルー(Gennady Padalkaさん(RN3DT)、Mike Finckeさん(KE5AIT))のお2人が、ISSでの188日間の滞在を終えて、(Expedition 10クルーの搭乗したソユーズ9号に同乗してISSに短期滞在したロシア宇宙軍のYuri Sharginさんと共に)ロシアのソユーズ8号により、地球に無事帰還したそうです。

また、現在ARISS(Amateur Radio on the International Space Station)設備は稼動していないようですが、Finckeさんは出発前の週に忙しさの間を縫って、ISS Fan ClubのWebサイトからの依頼を受けて、いくつかの2m帯でのQSOを行ったそうです。

なお、Expedition 10クルーによるARISSスクールコンタクトは11月11日の週まで行われない予定だそうで、現在のスケジュールには、イタリア、米国のニューヨーク、カナダのケベック、カナダのオンターリオが載っていますが、実施の日付は確定していないそうです。

詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#現在ISSに滞在しているExpedition 10クルーは、Leroy Chiaoさん(KE5BRW)とSalizhan Sharipovさんのお2人で、来年の4月に地球に帰還する予定だそうです。今回のクルーにはアマチュア無線家が1人しか含まれないため、ISSとの(所謂)casual QSOは難しいかも知れませんね。

2004年10月20日

ARISS International Delegates Ponder "SuitSat" Possibilities

アマチュア衛星に関して、面白い提案がされているようです。

ARRLのサイトのニュースによると、ARISS(Amateur Radio on the International Space Station)ロシアチームのSergei Samburovさん(RV3DR)は、米国バージニア州のAlexandriaで10月11日から13日にかけて開催されたARISS International Team meetingにおいて、ISS(国際宇宙ステーション)のすでに使用期限が切れているロシア製の宇宙服を地球の周回軌道上に配置し、"SuitSat"アマチュア衛星としようと言うアイデアを発表したそうです。

現在、ISSではいくつかのロシア製H・Orlan宇宙服が廃棄される予定になっているそうで(これは、余分な装備を置いておく船内スペースが無い事による)、この宇宙服にカメラや送信機などを装着した上で、船外活動によって軌道上に放出しアマチュア衛星にしようと言う計画だそうです。また、ARISS Internationalの議長であるFrank Bauerさん(KA3HDO)は、「1年以内に実行する必要があるARISSにとっての最重要課題である」と語ったそうです(訳注:多分、余分のペイロードを長くはISSの船内に置いて置けないのでしょう)。

なお、現在の所、この計画は2005年の11月に実行される予定だそうで、また2007年に廃棄予定の宇宙服を使って同様な計画を行える可能性があるそうです。

また、ARISS International Team meetingでは、ARISSのPhase2設備の残り(YAESUのFT-100D、短波帯用のアンテナ、SSTVシステム)の現状や(訳注:スペースシャトルの不幸な事故により、打ち上げが長期間延期されています)、ISS上のアマチュア無線用アンテナの増設(現在、Phase1とPhase2はアンテナを共用しているため、同時に1波しか送信できないため)、さらにESA(欧州宇宙機構)のISS用モジュール「コロンブス」(スペースシャトルの運行が再開されるまで打ち上げが延期されています)に、1.2GHz/2.4GHz用アンテナ設備を取り付ける事などについて話し合われたそうです。

詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#素晴らしいアイデアだと思います。何せ、物は基本的に軌道上にある(と言う事は、一番高くつく打ち上げコストはゼロ)訳ですから、極めてローコストな衛星になりますよね。計画の成功を期待しています。

2004年10月19日

Three hams now in space with arrival of Expedition 10 crew on ISS

ARRLのサイトのニュースによると、ISS(国際宇宙ステーション)にExpedition 10クルーがソユーズ9号宇宙船によって到着した事によって3人のハムがISSに滞在する事になったようです。

現在ISSに滞在している3人のハムは、Expedition 10クルーのLeroy Chiaoさん(KE5BRW)とExpedition 9クルーのMike Finckeさん(KE5AIT)およびGennady Padalkaさん(RN3DT)で、Expedition 9クルーと今回のソユーズ9号に同乗して来たロシア宇宙軍のパイロットであるYuri Sharginさんが、昨年の4月以来ISSにドッキングされたままだったソユーズ8号で、この週末に地球に帰還するまでこの状態が続くそうです。

また、ISSにおけるアマチュア無線活動は、10月17日に新しいクルーが到着した事によって現在は中断しているそうで、FM音声リピーターは停止され、ARISS(Amateur Radio on the International Space Station)設備はRS0ISSパケットシステムに切り替えられているそうです。

なお、SharginさんはISSに滞在中に、いくつかの科学実験とARISSスクールコンタクトのオペレートを行う予定だそうです。

詳しくは、上記のリンク先をご覧下さい。

#今回のソユーズ9号のISSへのドッキングの際に、自動ドッキングシステムが故障したため手動でのドッキングを行ったそうですが、大変スムーズなドッキングだったそうです。また、今週のISSは、新クルーへのブリーフィング/訓練(Canadarm2ロボットアームの操作慣熟など)や各種の修理(酸素発生装置や米国製宇宙服など)に追われる予定になっているそうです。

2004年10月16日

ISSスクールコンタクト情報

JR6NJD EchoLink & WebRADIO@anyPlaceの記事によると、10月19日(フィンランドの高校)、10月22日(ベルギーの科学展示会)と言う2件のARISSスクールコンタクトが予定されているそうです。

また、上記記事によると、

聞ける方は、AMSATのEchoLink ノード番号101377を当日ワッチしてみてください。聞いた方、情報をいただけると嬉しいです。
と言う事です。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#ARISSスクールコンタクトとは、ISS(国際宇宙ステーション)に設置されているARISS(The Amateur Radio on the International Space Station)機材を利用して、世界各国の学生とISSの乗組員との間でアマチュア無線を使って交信すると言う貴重な経験をしてもらうために行われているNASA主導のイベントです。

Expedition 10 heads to ISS; space station ham gear in repeater mode

ARRLのサイトのニュースによると、現在ISS(国際宇宙ステーション)に搭乗しているExpedition 9クルー(Mike Finckeさん(KE5AIT)とGennady Padalkaさん(RN3DT))の交代要員として、Expedition 10クルー(Leroy Chiao(KE5BRW)とSalizhan Sharipovさん)が10月16日の04:17(UTC)にロシアのソユーズ9号宇宙船でISSに到着するそうです。また、ソユーズの3つ目の座席には、ロシア宇宙軍の宇宙飛行士であるYuri Sharginさんが同乗しているそうです。

このソユーズ宇宙船は、先週の木曜日にロシアのバイコヌール宇宙港より打ち上げられ、Expedition 9クルーはISSへの到着までの間にExpedition 10クルーの受け入れ準備を行っていたそうで、新しいクルーの到着と交代で10月23日に地球に帰還するそうです。

なお、ARISS(The Amateur Radio on the International Space Station)プロジェクトのTechnical CoordinatorであるKenneth Ransomさん(N5VHO)によると、Finckeさんは10月15日は休日になるので、ARISS設備のFM音声リピータモードは10月16日まで使用可能だと予想されるそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先の記事をご覧下さい。

#Finckeさんは、日本とのARISSスクールコンタクトでは日本語を交えた交信をしてくれたり、また積極的に休日にはアマチュア無線の運用を行ってくれたりと、すっかりおなじみになっていたのでちょっと寂しくなりますね。次のクルーにはアマチュア無線家はどうやら1人しか含まれていないようなので、Finckeさんほどのアクティビティが得られるかどうかは難しい所じゃないかと思います。

2004年10月08日

Success Tips for Using the ISS Voice Repeater

現在、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されているARISS設備が、衛星音声レピーターとして稼動する事が出来るようになっていますが(これはRS0ISSパケットシステムと共用のため、レピーターが使用出来ない事もあります)、ARRLのサイトに、この音声レピーターの利用方法についての記事が掲載されています。

この記事中では、このレピータでの交信を成功させるための注意点として、このレピーターの周波数がFM音声衛星で通常使われているV/U(モードJ)ではなくU/V(モードB)になっている事、ISSの軌道要素の確認の必要性、ISS独特のドップラーシフトの対応方法などが述べられていますが、最後に書かれている結論としては、以下のようになるそうです。

1)トランシーバーがISSのアップリンク周波数上で送信可能である事を確認する。
2)ISSの正確なパス(軌道)の予測を取得する。
3)ドップラーシフトの修正のため送信機の周波数を調節する。
4)レピーターにおける正常な範囲内に変調と偏差(modulation and deviation)を保持する。
5)信号の品質をモニターするために、出来る限り全二重(full duplex)を使用する。
6)アクセスがとても多いので、レピーターを独占しない。
7)他の局に妨害を与えないために、送信する前にまずワッチする。

なお、詳しくは上記の元記事をご覧ください。

#図解入りで、初心者/入門者には大変わかりやすい記事になっています。なお、もちろん英語で書かれているのですが、平易な英語ですので翻訳エンジンで翻訳しても、意味が十分取れます。

2004年10月06日

Sputnik I anniversary noted

ARRLのサイトのニュースによると、1957年10月4日に旧ソビエト連邦がスプートニク1号の打ち上げに成功し、世界が新たな時代に入ってから今年で47年目になるそうです。

世界で最初の人工衛星であるスプートニク1号は、おおむねバスケットボールと同じ大きさで、重さは約180ポンド(82Kg)だったそうです。また、地球周りを楕円軌道で1周するのに98分かかり、当時の世界中のアマチュア無線家は20MHzと40MHzで送信されたスプートニク1号のビーコンをモニターしたそうです。

スプートニク1号は、搭載した出力1Wの送信機からの電波を35度に展開された4本のアンテナから送信し、搭載されたバッテリーは3週間に渡って電力を供給し続けたそうで、このスプートニク1号の成功は、政治、軍事、技術、科学開発の新時代の到来を告げることになり、さらに宇宙開発の始まりと共にNASA(NATIONAL AERONAUTICS AND SPACE ADMINISTARTION)の誕生を促す事になったそうです。

なお、カナダのバンクーバーで開催されている第55回International Astronautical Congressの席上で、NASA長官のSean O'Keefeさんは、ロシアのRoskosmos space agencyのトップであるAnatolii Perminovさんに、スプートニク1号の47周年記念に当たってのお祝いを述べたそうで、さらに現在地上に縛られているNASAのスペースシャトル艦隊の代わりに、ロシアがISS(国際宇宙ステーション)を維持するための努力を続ける事で合意したそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#1957年の時点では筆者(7J3AOZ)はまだ生まれてませんでした(笑)。ところで、来年の第56回International Astronautical Congressは、日本の福岡で行われるそうです。一般人の見学は出来るのかしらん。

2004年10月02日

Amateur microsat model on display at Smithsonian

ARRLのサイトのニュースによると、米国AMSATのmicrosat衛星の機構テスト模型が、AMSATの35周年記念と10月8日から13日に行われるSymposium and Annual Meetingに合わせて、ワシントンDCのスミソニアンアメリカ歴史博物館(National Museum of American History)に展示されることが決定したそうで、衛星模型の展示は、「情報化時代」展示(アメリカ歴史博物館の西端)にあるSmithsonian Amateur Radio Club局(NN3SI) の天井に吊るされる形で行われるそうです。

また、OSCAR1衛星がスミソニアン航空宇宙博物館(National Air and Space Museum)の衛星ホールに長年展示されていたそうですが、現在はDulles空港近郊にあるスミソニアンUdvar-Hazy Centerの航空宇宙博物館に、PCSatの模型と共に展示される予定で倉庫に保管中だそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#筆者(7J3AOZ)もいつかスミソニアン博物館群の見学に行きたいと思っていますが、多分1週間程度では全部見学できないんだろうなぁ。ところで、スミソニアンのサイトってちゃんと日本語のページがあるんですね。驚きました。

2004年09月29日

German amateur group plans to put satellite in orbit around Mars

Borneo Pressの記事によると、今まで9回の宇宙計画に成功したドイツのアマチュア団体(訳注:AMSAT-DLの事でしょう)が、2009年に火星の衛星軌道上を周回する衛星の打ち上げを計画しているそうです。

総重量500kgのこの衛星は、ギアナからアリアンロケットで宇宙へ打ち上げられた後9ヶ月で火星に到着し、衛星からの信号はアマチュア無線家によって受信される予定だそうです。

なお、AMSAT-DLはドイツのBOCHUMで30周年記念の大会を行ったそうで、この計画は集会の場で発表されたようですね。

#このニュースの元ネタはJohn T Woodstockさん(K1DWU)のHAM Newsです。アマチュア無線関係以外のニュースソースからも広くニュースを集めておられまして、大変お勧めのサイトです。

ISS Amateur Radio gear in repeater mode until September 30

ARRLのサイトのニュースによると、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されているARISS(The Amateur Radio on the International Space Station)のフェイズ2設備(特殊なファームウェアを実装したKENWOODのTM-D700E)は、次のARISSスクールコンタクトが行われる予定である9月30日のお昼ごろまで、モードBレピーターとして作動するそうです。

このモードBレピータは、アップリンク周波数が437.80MHz、ダウンリンク周波数が145.80MHz、モードはFM音声で、ハンディ気程度の設備でもアクセス可能だそうですが、通信の最初から最後にかけて430MHz帯で±10KHz、144MHz帯で±3kHzのドップラーシフトがある事に注意して欲しいそうです。

なお、9月30日のARISSスクールコンタクト終了後は、ARISS設備はアップリンクが145.990MHz、ダウンリンクが145.80MHzのパケットモード(RS0ISS)に復帰するそうです。

#なお、レピーターモードに設定されている間は、現在ISSに搭乗している(ARISSスクールコンタクトでもおなじみの)Mike Finckeさん(KE5AIT)が、レピーター上にNA1SSでアクティブになる事が予想されるそうです。ISSとの交信を狙っておられる方は、とりあえず9月30日までがチャンスですね。

2004年09月24日

青山学院初等部によるARISSスクールコンタクトがARRLのサイトで紹介

先日の9月17日に行われ無事成功を収めた、東京都の青山学院初等部(JE1YAV)によるARISS(The Amateur Radio on the International Space Station)スクールコンタクトですが、ARRLのサイトで紹介されています。

紹介記事(Astronaut Thrills Audiences in Japan, Germany via Amateur Radio)によると、当日のコントロールオペレータは、青山学院初等部のOB(現高等部)の戸貝さん(7M4NEK)だったそうで、10分間の交信時間の間に、子供達からの13の質問をISSに答えてもらえたそうです。また、当日は4つのTV局、1つのラジオ局、4紙の新聞社、月刊誌の取材陣が取材に訪れていたそうで、さらに、社団法人日本アマチュア無線連盟の原昌三会長(JA1AN)も訪れていたそうです。

なお、詳しくは、上記の各々のリンク先をご覧下さい。

#ARRLのサイトに、原さんの写真が大きく掲載されていますね。子供達の写真より大きいのは...しょうがないか(笑)

2004年09月18日

Astronaut Completes WAC+ from NA1SS

ARRLのサイトのニュースによると、9月11日にISS(国際宇宙ステーション)の第9次長期滞在クルーであるMike Finckeさん(KE5AIT)が、ISS上のARISS局(NA1SS)のコールサインで南極大陸の米国パーマー研究基地(KC4AAC)との交信に成功し、WAC(世界の七大陸のアマチュア無線局と交信すると取得できるアワード)を完成させた、世界で最初のISSクルーになったそうです。

なお、FinckeさんはWACを完成させた宇宙飛行士としては、世界で3番目(1番目と2番目は、1992年にスペースシャトルに搭乗したDavid Leestmaさん(N5WQC)とKathryn Sullivanさん)になるそうです。

詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

国際宇宙ステーションを利用した第6回宇宙授業

JAXA(宇宙航空研究開発機構)のサイトのニュースによると、鹿児島市の池田小学校を会場にして、9月16日に国際宇宙ステーション(ISS)を利用した第6回宇宙授業が開催されたそうです。

これはARISSスクールコンタクトとは違い、NASAのジョンソン宇宙センターの管制室との間を電話回線で結び、ISSのクルーとリアルタイムに画像での通信を行うイベントだそうで、池田小学校の児童とその保護者、および鹿児島市民の約200名が参加されたそうです。

なお、このイベントでのISS側の担当クルーは、ARISSスクールコンタクトでもおなじみのMike Finckeさん(KE5AIT)だったようで、日本語も交えての会話が行われたようです。

なお、詳しくは、上記のリンク先をご覧下さい。

#このイベントも、またARISSスクールコンタクトとは違うアプローチで、子供達に夢を与えているイベントですね。なお、Finckeさんは大阪にご縁があるようで、「かに道楽」の事もご存知なようです。筆者(7J3AOZ)は関西人ですので、ちょっと嬉しいです(笑)。

青山学院初等部によるARISSスクールコンタクトが成功の模様

先日からお伝えしております、青山学院初等部(JE1YAV)によるARISS(The Amateur Radio on the International Space Station)スクールコンタクトですが、9月17日の16時37分ごろに無事成功したようです。

なお、当日の詳しい内容は、続報をお待ちください。

#当クラブの武藤さん(JI1JRE)によると、「【ARISS スクールコンタクト AOYAMA】は、青山学院創立130周年行事の一環として行われます。JE1YAVは中国との交流もあり、OB・OGを巻き込んでアクティブ。また、「言いだしっぺ」が高等部生と伺い、頼もしく思いました。何だかすごいことになりそうな予感。」と言う事でしたので、当日の様子が楽しみですね。なお、ARISSスクールコンタクトとは、ISS(国際宇宙ステーション)に設置されている、ARISS機材を利用して、世界各国の学生とISSの乗組員との間でアマチュア無線を使って交信すると言う貴重な経験をしてもらうために行われているNASA主導のイベントです。また、ARISSスクールコンタクトでの通信を行う学生は、ARISSスクールコンタクトにおけるISSとの交信に限り、電波法の法令上の特例としてアマチュア無線技士の資格を必要としません。

追記:交信中の音声とビデオが、安田OM(7M3TJZ)のサイトで公開されています。なお、途中でいきなりかぶされるCWは、なんと関東総合通信局の違法局に対する警告のCWだそうです。総合通信局が妨害してどうすんねん(苦笑)

2004年09月15日

ISS ham gear again in repeater mode

ARRLのサイトのニュースによると、現在ISS(国際宇宙ステーション)に搭乗している米国の宇宙飛行士である、Mike Finckeさん(KE5AIT)のリクエストによって、ARISS(Amateur Radio on the International Space Station)のフェイズ2機器(KENWOODのTM-D700E)が、先日に引き続き、U/V (Mode B) FM音声レピーター(EasySat)として設定されるそうです。

ISS Ham Radio ProjectのエンジニアであるKenneth Ransomさん(N5VHO)は、「ARISSチームは、Mikeさんのアクティビティが、このモードを使用する事によって上がる事を期待しています。また、このモードでは地上局がISS経由で地上局同士のQSOをするチャンスと、さらにMikeさんとQSOをするチャンスが増加するでしょう」と語っているそうです。

なお、レピーターのダウンリンク周波数は145.800MHz、アップリンク周波数は437.800MHz(CTCSSトーンは不要)になりますが、アップリンク周波数は、ドップラーシフトのために、ISSとのパスの最初に10kHz低く(437.79MHz)なり、パスの最後に10kHz低く(438.81MHz)なるそうで、これはダウンリンクとちょうど逆になる事に注意して欲しいそうです。

また、RS0ISSパケット・システムは、9月17日の午前中に停止され、今回のレピーター運用実験終了まで利用が出来なくなるそうです(これはRS0ISSはフェイズ2機器で運用されているからだと思われます)。

詳しくは、上記のリンク先をご覧下さい。

青山学院初等部によるARISSスクールコンタクト(続報)

QTC-Japanの記事によると、かねてから予定されていた青山学院初等部(JE1YAV)によるARISSスクールコンタクトが、9月17日に行われる事が決定したそうです。また、当日はJARL(日本アマチュア無線連盟)の原会長などの来賓が、スクールコンタクトを見学されるそうです。

さらに、9月11日に、青山学院初等部の校舎3階の多用室において、本番に先立ちリハーサルが行われたそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先(QTC-Japanの記事には直接リンク出来ません)の記事をご覧下さい。

#当日無事成功する事をお祈りしております。ARISSスクールコンタクトとは、国際宇宙ステーションに設置されている、ARISS(The Amateur Radio on the International Space Station)機材を利用して、世界各国の学生とISSの乗組員との間でアマチュア無線を使って交信すると言う貴重な経験をしてもらうために行われているNASA主導のイベントです。また、ARISSスクールコンタクトでの通信を行う学生は、ARISSスクールコンタクトにおけるISSとの交信に限り、電波法の法令上の特例としてアマチュア無線技士の資格を必要としません。

2004年09月13日

ISS(国際宇宙ステーション)との交信

鈴木OM(JN1BPM)が開設されているWeblogであるJN1BPM's BLOGの記事によると、ISS(国際宇宙ステーション)上でARISS(Amateur Radio on the International Space Station)設備を使用してQRVしているNA1SSとの交信を、鈴木OMが9月13日の01:31(JST)に成功されたそうです。

ISSとのアマチュア無線を使った交信は、ARISSスクールコンタクトが有名なのですが、ISSのクルーは余暇を利用して通常のアマチュア無線の運用を行う事もあります。今回鈴木さんと交信されたMike Finckeさん(KE5AIT)は、最近ISSより積極的にQRVされているようで、鈴木さんにとってはちょうど良いタイミングだったようですね。

なお、交信の模様などの詳細は、上記のリンク先の記事をご覧下さい。

#おめでとうございます!>鈴木さん。筆者(7J3AOZ)は羨ましい限りです。なお、日本でも何人もの方(例えば、大谷さん(JH4DHX/3)が、9月5日の21:57過ぎに2mでISSとのQSOに成功されています)がISSとの交信に成功されているようですので、みなさんも鈴木さんの記事を参考にして挑戦してみてはいかがでしょうか?

2004年09月02日

青山学院初等部によるARISSスクールコンタクト

QTC-Japanの川合OM(JA1FUY)によるコラム「From The Editor」によると、青山学院初等部(JE1YAV)によるARISSスクールコンタクトが、8J1AGEのコールサインで9月の第三週に行われる事になったそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

ARISSスクールコンタクトとは、国際宇宙ステーションに設置されている、ARISS(The Amateur Radio on the International Space Station)機材を利用して、世界各国の学生とISSの乗組員との間でアマチュア無線を使って交信すると言う貴重な経験をしてもらうために行われているNASA主導のイベントです。また、日本においては、このARISSスクールコンタクトでの通信を行う学生は、ARISSスクールコンタクトにおけるISSとの交信に限り、法令上の特例としてアマチュア無線技士の資格を必要としません。

2004年09月01日

Working AO-51 Calls for Courtesy, Common Sense

ARRLのサイトのニュースによると、現在テスト運用が行われているOSCAR Echo(AO-51)アマチュア衛星に関して、AO-51コマンドチームのMike Kingeryさん(KE4AZN)が、以下のコメントを出しているそうです。

Kingeryさんは、「継続的な混雑を避けるためと、出来るだけ多くのオペレーターが衛星経由での交信が出来るようにするため、交信は一回のパス当たり一度にして欲しい」と語っているそうで、さらに「一回の交信が終わったら、必ず受信に戻って欲しい」と語っているそうです。

また、AO-51にアクセスする時には高出力のアンプを使用せずに、衛星にアクセス可能な最低限のパワーで運用して欲しいと言う事です。

なお、AO-51の各種機能をテストするための"Experimenter's Wednesday"ですが、今回は9月1日の02:15(UTC)から9月2日の03:10(UTC)にかけて行われるそうで、衛星のL/Sモード FM音声レピーターが起動されるそうです。この音声レピーターのアップリンク周波数は1268.700MHz(67Hzのトーン信号は不要)、ダウンリンク周波数は2401.200MHzになるそうで、AO-51のS-band送信機とSQRX受信機を同時に長時間起動する、初めての試みになるそうです。

詳しくは、上記のリンク先をご覧下さい。

#今月号のJARLニュースでもAO-51の件が取り上げられていますね。なお、"Experimenter's Wednesday"の間は、衛星のFM送信機B(435.300MHz)はオフにされているいるそうですので、ご注意ください。

2004年08月31日

ARISS Puts ISS Phase 2 Equipment to Use as FM "EasySat"

ARRLのサイトのニュースによると、ISS(国際宇宙ステーション)上に設置されている2つのARISS(Amateur Radio on the International Space Station)設備のうちの1つ(先日搭載されテストされたPhase2設備)が、U/V (Mode B) FM音声リピーターとしてのテストを行えるように設定されたそうです。

このリピーターは、低軌道FM音声"EasySat."として動作するそうで、今回の変更によって(Phase2設備で運用されていた)RS0ISSパケットシステムは、一時的に使用不能になるそうです。

なお、このリピーターのダウンリンク周波数は145.800MHz、アップリンク周波数は437.800MHzで、ドップラーシフトがある事に注意が必要だそうです。また、ISSと通信できる地平線から地平線へのパスが開く時間は、概ね10分間になるそうです。

詳しくは上記の元記事をご覧下さい。

追記:WeblogのJN1BPM's BLOGを開設されている鈴木OM(JN1BPM)は、すでにEasySatを使った交信に成功されているそうです(JN1BPM's BLOGの記事はこちらへ)。

2004年08月27日

AMSAT announces updated Echo operating schedule

ARRLのサイトのニュースによると、AMSAT-NAは、6月29日にロシアのバイコヌール宇宙港より打ち上げられたAO-ECHOアマチュア衛星(AO-51)の、今後10日間の運用スケジュールをアナウンスしたそうです。

次の"Experimenter's Wednesday"は8月26日の03:00(UTC)まで継続して行われ、Mode V/S FMリピーターのテストを特色とするそうで、2401.200MHzのS-band送信機をFM音声モードで起動した上で連続送信を行い、 かつ145.920MHzのVHF受信機をFM音声モードにするそうです。また、このテストでは67HzのCTCSSトーン信号は必要とされないそうです。

さらに、435.150MHzのデジタル送信機Aは、衛星が地上指令局上空においてテレメトリーを送信する時以外はオフにされ、435.300MHzのFM送信機Bは、"Experimenter's Wednesday"が終了するまでオフにされるそうで、"Experimenter's Wednesday"終了後は、FMリピーターモード(アップリンク:145.920MHz(FM、67 HzのCTCSSトーン信号が必要)、ダウンリンク:435.300MHz(FM))は再び起動され、FM送信機Bは0.6Wの出力にセットされるそうです。

なお、地上管制がS-Bandのテストでデータをダウンロードする事が出来れば、衛星のBBS機能(9k6bpsパケット、アップリンク:145.860MHz(FM)、ダウンリンク:435.150MHz(FM))を初めて起動する事が出来るそうで、現在の予定では8月26日の05:00(UTC)になる予定だそうです。

詳しくは、上記の元記事をご覧下さい。

#なお、Mike Kingeryさん(KE4AZN)は「現在、衛星はテスト中の状態である事を忘れないで欲しい。テストの予定や項目は変更の可能性があり、全ての予定時刻はあくまで予定である。」と語っているそうです。衛星が安定動作するまでは、AMSAT-NAのアナウンスに注意してテストに参加する必要がありますね。

2004年08月16日

ISS QSO on Echolink -- Monday (16 Aug. 2004)

eHam.netの記事(ian abelさん(G3ZHI)の投稿)によると、8月16日の18:05(UTC)より、米国イリノイ州のBloomingtonにあるPrairie Aviation MuseumChallenger Learning Centerにおいて、ISS(国際宇宙ステーション)との間でのARISSスクールコンタクトが行われるそうですが、このQSOの音声をEchoLinkで世界中にリアルタイムで中継しようと言う計画になっているそうです。

計画では、ISSからの信号をEchoLinkのamsat conference room(room number 101377)で流すそうで、是非世界中の教育/学校関係者に、このQSOの様子を聞いて欲しいと願っているそうです。

なお、詳しくは上記の元記事をご覧下さい。

#EchoLinkで中継すると言うのは良い手ですね(日本では、また目的外通信だとかごちゃごちゃ言う人が出てきそうですが)。お時間のある方は、EchoLinkの該当の会議室でQSOを聞いてみてはいかがでしょうか?。ARISSスクールコンタクトとは、ISS(国際宇宙ステーション)に設置されている、ARISS(The Amateur Radio on the International Space Station)機材を利用して、世界各国の学生とISSの乗組員との間でアマチュア無線を使って交信すると言う貴重な経験をしてもらうために行われているNASA主導のイベントです。また、日本においては、このARISSスクールコンタクトでの通信を行う学生は、ARISSスクールコンタクトにおけるISSとの交信に限り、法令上の特例としてアマチュア無線技士の資格を必要としません。

2004年08月10日

Microgravity Complicates Haircuts in Space, Astronaut Tells Students

先日お伝えしましたように、7月29日に行われた大阪府羽曳野市の羽曳野市立羽曳が丘小学校でのARISSスクールコンタクト(コールサインは8N3ARISS)は無事成功しましたが、この件に関しての記事が「Microgravity Complicates Haircuts in Space, Astronaut Tells Students」というタイトルでARRLのサイトのニュースに掲載されています。

なお、「Fincke, who responded in both Japanese and English,」と記事にあるように、今回もISS側のオペレーターである、ISS Science OfficerのMike Finckeさん(KE5AIT)は、日本語と英語で日本の子供達と交信して下さったようですね。

当日の交信の音声記録は、こちらから聞く事が出来ます。

また、詳しくは、上記の元記事をご覧下さい。

#なお、当日の地上局(8N3ARISS)のコントロールオペレータは、JARL尼崎クラブ(JA3YST)会長の奥田さん(JL3JRY)だったそうです。これで一躍有名人ですね(笑)>奥田君

2004年08月05日

AMSAT-UK Announces New Amateur Satellite Project

ARRLのサイトのニュースによると、AMSAT-UK(英国AMSAT)の議長であるMartin Sweetingさん(G3YJO)は、European Space Agency's (ESA、ヨーロッパ宇宙機関) Student Space Exploration and Technology Initiative (SSETI) "Express"衛星の一部として、アマチュア無線用トランスポンダーが搭載されると発表したそうです。

今回搭載されるのは、2.4GHzの送信機と437MHzの受信機になるそうで、このペアは衛星の打ち上げ初期の遠隔テレメトリー装置として利用された後は、アマチュア無線用のFM音声トランスポンダーに機能を変更されるそうです。

なお、Sweetingさんは「既にAMSAT OSCAR 40用の設備を持っている多くのアマチュアは、この衛星をそのまま使用することができるでしょう」と語っているそうです。

詳しくは上記の元記事をご覧下さい。

#今年の1月にメインバッテリーの異常で沈黙したAO-40(PhaseIIID)アマチュア衛星用の設備を持っておられる方には朗報ですよね。

2004年08月03日

Echo "Experimenters' Wednesday" will test L-band uplink

ARRLのサイトのニュースによると、AMSATは、"Experimenters' Wednesday"を、8月4日(水)に現在試験運用中であるAO-ECHOアマチュア衛星(AO-51)において行うとアナウンスしたそうです。

衛星の地上管制の計画によると、8月4日の02:20(UTC)から8月5日の01:42(UTC)の期間にFM音声リピーター用のL-bandアップリンク(1268.700MHz、67HzのCTCSSトーン信号が必要)と、UHFダウンリンク(435.300MHz)を起動するそうで、この期間の間は、現在3週間の試験運用中であるVHFアップリンク(145.920MHz)は停止するそうです。

詳しくは上記の元記事をご覧下さい。

#なお、AO-51の打ち上げにかかった$110,000に対して$8000ほど費用が不足しているそうで、AMSATでは追加の寄付金を募っているそうです。ご興味のございます方はAO-51のサイトをご覧下さい。

2004年07月30日

AMSAT "Echo" Satellite to Open for FM Voice Trial Run

ARRLのサイトのニュースによると、6月29日にロシアのバイコヌール宇宙港より打ち上げられたAO-ECHOアマチュア衛星(AO-51)が、一般のアマチュア無線家による約3週間の試験運用を行うために、7月30日の02:15(UTC)より衛星のFMリピーターモードを起動するそうです。

今回の試験運用の間、AO-51コマンドチームはよりよい衛星のバッテリー管理を行うために、常時衛星のテレメトリーをモニターし、UHF Transmitter B (TX B) の出力を調整するそうで、また、AO-51を利用した各局のレポートに注目しているそうです。

なお、今回の試験運用中の衛星の送信機の出力は1W未満なので、衛星にアクセスするためには小規模なビームアンテナが必要だろうとAMSATは語っているそうで、さらに、この期間中には警告なしで衛星の各種のセッティングが変更されるだろうと言う事です。

また、今回起動されるFMリピーターモードのアップリンク周波数は145.920MHz、ダウンリンク周波数は435.300MHzだそうで、67HzのCTCSS(PL)トーンを約1秒間アップリンク周波数で送信する事により、ダウンリンク送信機を起動する事が出来るそうです。

詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#今回使用される435.300MHzのダウンリンク周波数は、あくまでもトライアルのために使用されるそうで、本来のTX-Bダウンリンク周波数である435.225MHzは、イスラエルのアマチュア衛星であるGO-32によって常時使用されているため、現在調整中なのだそうです。また、AO-51の打ち上げにかかった$110,000に対して$8000ほど費用が不足しているそうで、AMSATでは追加の寄付金を募っているそうです。ご興味のございます方はAO-51のサイトをご覧下さい。

羽曳が丘小学校でのARISSスクールコンタクト成功

先日、大阪府羽曳野市の羽曳野市立羽曳が丘小学校でのARISSスクールコンタクト(コールサインは8N3ARISS)が行われると言うニュースをお伝えしましたが、昨夜の21:54(JST)に無事ISS(国際宇宙ステーション)との交信に成功したそうです。

ISS(国際宇宙ステーション)側(NA1SS)のオペレータは日本語を話せるMike Finckeさん(KE5AIT)で、今回のスクールコンタクトも日本語を交えての交信になったそうです。

また、本日の15:55から来週の朝日放送「わいど!ABC」で、当日の模様が放送されるそうですので、ご興味がございます方は是非ご覧下さい。

#本日の放送は、高校野球とサッカーの中継のおかげで無くなってしまいました(涙)

なお、次の日本でのARISSスクールコンタクトは、東京都渋谷区の青山学院初等部との間で、9月中旬に行われる予定だそうです。

TNX JR3QHQ

#145.80MHzは衛星通信用の周波数なのですが、さすが関西の144MHz帯だけあって思いっきり(その辺のおっさんの)交信が被って来たそうです。情けない話ですが、これが144MHz帯(FM)のアマチュアの現状と言う事なのでしょうね(もっとも、この手の問題は英米でも起こっているそうですが)。ARISSスクールコンタクトとは、国際宇宙ステーションに設置されている、ARISS(The Amateur Radio on the International Space Station)機材を利用して、世界各国の学生とISSの乗組員との間でアマチュア無線を使って交信すると言う貴重な経験をしてもらうために行われているNASA主導のイベントです。また、日本においては、このARISSスクールコンタクトでの通信を行う学生は、ARISSスクールコンタクトにおけるISSとの交信に限り、法令上の特例としてアマチュア無線技士の資格を必要としません。

2004年07月29日

ISS crew schedule tight for casual hamming

ARRLのサイトのニュースによると、現在ISS(国際宇宙ステーション)に滞在中のExpedition 9クルーである、Mike Finckeさん(KE5AIT)とGennady Padalkaさん(RN3DT)は、ARISS(Amateur Radio on the International Space Station)設備を使用して宇宙からアマチュア無線を楽しんでいますが、現在スケジュールが非常に厳しいため、あまりオンエア出来ない状態のようです。

ARISSのスポークスマンであるScott Stevensさん(N3ASA)は、「現在ARISSプロジェクトは、地上のアマチュア局との交信を行う事に熱心なISSのクルーによって運用されていますが、忘れてはいけないのは、ISSのクルーは非常に厳密なスケジュールによって行動しなければならないと言う事です。」と語ったそうで、さらに「ISSとの交信に挑戦するのに一番良い時間帯は、08:00から19:00(UTC)です。」と語っているそうです。

なお、詳しくは上記の元記事をご覧下さい。

#ISSのクルーは、7月30日に地球へ帰還するロシアのプログレス宇宙船への荷物(不要になった設備やゴミ)の積み込みや、8月3日に行われる船外活動の準備等々に忙殺されているようですね。なお、Expedition 9クルーは10月19日に地球に帰還する予定だそうです。

2004年07月28日

ARISS US Team Completes Phase II Equipment Checkout

ARRLのサイトのニュースによると、Amateur Radio on the International Space Station(ARISS)の米国チームは、先日ISS(国際宇宙ステーション)に搭載された、ARISSのフェイズII設備(特別なファームウェアが搭載されたKENWOOD TM-D700E)の包括的なテストを、ISSに現在搭乗しているMike Finkeさん(KE5AIT)と共に行い、無事テストは完了したそうです。

このテストは、メリーランド州のGreenbelt、フロリダ州のOrlando、テキサス州のHouston(及びカンサス州、コロラド州、メリーランド州、フロリダ州、テキサス州のARISSチームメンバー)の地上局とISSの間で、音声とパケット通信を使って行われたそうで、ARISS Internationalの議長であるFrank Bauerさん(KA3HDO)は、このテストは素晴らしい成功を納めたと語ったそうです。

なお、詳しくは上記の元記事をご覧下さい。

#フェイズII設備がISSに搭載されたのは昨年の12月でしたが、今まではRS0ISSパケットシステムとテストのため以外には使用されていなかったようですね。今回のテストが完了した事により、ARISSスクールコンタクトでも25W出力のこの設備(現在は10W出力)が使用出来るようになることが期待されます。

AMSAT asks patience as Echo AO-51 checkout continues

ARRLのサイトのニュースによると、6月29日にロシアのバイコヌール宇宙港より打ち上げられたAO-ECHOアマチュア衛星(AO-51)ですが、一般のアマチュア無線家の使用が可能になる前に、まだ多くのテストが必要だとAMSAT-NAは語っているそうです。

AMSAT-NAは、「衛星を利用可能にする前に、衛星のハードウェアが適切に働いていることを衛星コマンドチームがさらに保証しなければならない」と語っているそうで、AO-51で最初に利用できるようになるモードは、9k6デジタルモードによるBBSシステムだろうと言う事です。また、9k6デジタルモードで数日動作させた後、FMリピーターが使用可能になる可能性があるそうです。

なお、詳しくは上記の元記事をご覧下さい。

2004年07月27日

"We Need to Work Together," Astronaut Tells Students in Japan

先日お伝えしましたように、7月13日に行われた福岡県立明善高等学校でのARISSスクールコンタクト(8N6A)は無事成功を収めましたが、この件に関しての記事が「"We Need to Work Together," Astronaut Tells Students in Japan」というタイトルでARRLのサイトのニュースに掲載されています。

なお、上記の記事に、

Fincke, who's fluent in Japanese, answered most questions in both Japanese and English.

とありますように、時には日本語を交えてのスクールコンタクトだったようです。

詳しくは上記の元記事をご覧下さい(当日の交信の様子は、こちらから聞く事が出来ます)。

#なお、次回のARISSスクールコンタクトは、先日お伝えしましたように、大阪府羽曳野市の羽曳が丘小学校との間で、8N3ARISSのコールサインを使用して、7月29日に行われる予定です。上記の記事でも「The next ARISS school group contact also will be with students in Japan. On Thursday, July 29, fifth and sixth graders attending Habikigaoka Elementary School in Habikino will have the opportunity to question Fincke. 」と紹介されていますね。ARISSスクールコンタクトとは、国際宇宙ステーション(International Space Station)に設置されている、ARISS(The Amateur Radio on the International Space Station)機材を利用して、世界各国の学生とISSの乗組員との間でアマチュア無線を使って交信すると言う貴重な経験をしてもらうために行われているNASA主導のイベントです。また、日本においては、このARISSスクールコンタクトでの通信を行う学生は、ARISSスクールコンタクトにおけるISSとの交信に限り、法令上の特例としてアマチュア無線技士の資格を必要としません。

2004年07月16日

AO-51 Satellite Commissioning Process Continues

先日お伝えしましたように、6月29日にロシアのバイコヌール宇宙港よりDnepr LVロケット(旧ソ連のSS-18 ICBMを改修したロケット)によって打ち上げられ、無事打ち上げに成功したAO-ECHOアマチュア衛星(AO-51)ですが、一般のアマチュア無線家の使用を可能にするために、AMSAT-NA(Radio Amateur Satellite Corporation)が、現在各種のテストを行っているそうです。

ARRLのサイトのニュースによると、AO-51の地上管制官は、今週の主な業務内容は、S周波帯のダウンリンクおよびUHF「B」送信機のテスト、そして新しいコンピューター・コードを衛星にアップロードする事だと語っているそうです。また、AMSAT News ServiceのJim Whiteさん(WD0E)は、「AO-51が一般のアマチュア無線家の使用のために開放されるまで、忍耐強く待って下さい。また、地上管制ステーション以外からの衛星への送信は、衛星コマンド・チームの作業を遅延させるだけなので控えて下さい。」と語っているそうです。

なお、詳しくは、上記のリンク先をご覧下さい。

#衛星が一般に使用可能になるまで、一ヶ月(もしくはそれ以上)かかるようですね。ハンディトランシーバーでも運用可能であるなど、色々と新機軸を盛り込んだ衛星ですので、使用出来るようになるまで楽しみに辛抱強く待ちましょう。

2004年07月15日

福岡県立明善高等学校でのARISSスクールコンタクト成功

先日お伝えしました、福岡県久留米市の福岡県立明善高等学校でのARISSスクールコンタクトですが、7月13日に無事成功したそうです。

なお、当日の交信の模様の音声ファイルが、安田OM(7M3TJZ)のサイトにアップロードされています。

#また、本日の14時から15時の間に、当日の模様がNHK-TVで全国放送されるそうです。

2004年07月08日

Space Camp Turkey

Tu-flag.png

ARRLのサイトのニュースによると、7月5日に、トルコのIzmirでのトルコ、ギリシア、ブルガリア、イスラエルおよびアメリカを含むいくつかの国々からの12歳から16歳の少年少女130名が参加したスペースキャンプと、ISS(国際宇宙ステーション)との間で、ARISS(The Amateur Radio on the International Space Station)設備を使用したコンタクトが行われたそうです。

このコンタクトは、MCIが提供した電話回線を経由してハワイ・ホノルルのWH6PNを地上局として行われたそうで、ホノルルのDick Flaggさん(AH6NM)が地上局のコントロールオペレータを努め、トルコでのコントロールオペレータはAziz Sasaさん(TA1E)だったそうです。また、ISSのNA1SSのオペレータはMike Finckeさん(KE5AIT)だったそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#この交信の模様の音声は、こちらで聞く事が出来るようです。ARISSスクールコンタクトとは、ISSに設置されているARISS機材を利用して、世界各国の学生とISSの乗組員との間でアマチュア無線を使って交信し、宇宙開発や通信技術への興味をかきたてる貴重な経験をしてもらうために行われているNASA主導のイベントです。なお、次のARISSスクールコンタクトは、先日お伝えしましたように、日本の福岡県立明善高等学校(8N6A)との間で7月13日に行われる予定だそうです。

Echo Satellite is Officially AMSAT-OSCAR 51

ARRLのサイトのニュースによると、先日打ち上げられたAMSAT OSCAR-E(OSCAR ECHO)アマチュア衛星ですが、打ち上げの成功によって、正式なOSCARナンバーであるAO-51を割り当てられ、これからはAMSAT-OSCAR 51と呼ばれる事になったそうです。

なお、この衛星について詳しくはこちらをご覧下さい。

2004年07月06日

第2回宇宙ステーション教育利用ワークショップ

(財)宇宙環境利用推進センター(Japan Space Utilization Promotion center)のサイトの記事によると、8月8日の13:00〜17:15(受付12:00〜)に、千葉大学西千葉キャンパス・けやき会館において、「第2回宇宙ステーション教育利用ワークショップ −好奇心を刺激せよ!国際宇宙ステーション−」と言う催しが行われるようです。

「宇宙はささやく」など多数の著書のある宇宙物理学者佐治晴夫先生には興味深い講演をお願いしております。その他、宇宙関連の展示や、資料・教材配布も予定しております。
と言う事ですので、ご興味のございます方は、是非参加してみてはいかがでしょうか?

#なお、神戸市西区の神戸市立平野小学校で行われたARISSスクールコンタクト当時の校長先生である、三木先生の講演も予定されているそうです。また、展示スペースにはARISSスクールコンタクトのパネル展示も予定されているそうです。

大阪府羽曳野市羽曳が丘小学校でのARISSスクールコンタクト

7月13日に、福岡県立明善高等学校でARISSスクールコンタクトが行われる事を先日お伝えしましたが、かねてから計画されていました大阪府羽曳野市の羽曳野市立羽曳が丘小学校でのARISSスクールコンタクトが、7月26日の週に行われるようです。

また、通常のARISSスクールコンタクトでは英語が使用されるのですが、今回はISS側のオペレータが日本語を話す事が出来るようで、日本語でのコンタクトも期待できるそうです。

Council on sound development for schoolchildren in Habikino, Habikino,Japan,direct via special callsign 8N3ARISS.Contact may be in English and Japanese.

なお、このARISSスクールコンタクトの地上局で使われるコールサインは8N3ARISSで、これは先日行われた、特別局の呼び出し符号に関わる改正が適用されているようです。

TNX JR3QHQ

#なお、日程はISS側の都合によって変更になる可能性があります。ARISSスクールコンタクトとは、ISS(国際宇宙ステーション)に設置されているARISS(The Amateur Radio on the International Space Station)機材を利用して、世界各国の学生とISSの乗組員との間でアマチュア無線を使って交信し、宇宙開発や通信技術への興味をかきたてる貴重な経験をしてもらうために行われているNASA主導のイベントです。また、日本においては、このARISSスクールコンタクトでの通信を行う学生は、ARISSスクールコンタクトにおけるISSとの交信に限り、法令上の特例としてアマチュア無線技士の資格を必要としません。

2004年07月02日

福岡県立明善高等学校でのARISSスクールコンタクト

かねてから計画されていました福岡県久留米市の福岡県立明善高等学校でのARISSスクールコンタクトの日程が、7月13日の19:31(JST)に決定したようです。

なお、今回のARISSスクールコンタクトは、九州地方で行われる初の試みになるそうで、コールサインは8N6A(これは先日行われた特別局の呼び出し符号に関わる改正が適用されているようです)を使用するようです。

TNX JR3QHQ

#なお、日程はISS側の都合によって変更になる可能性があります。ARISSスクールコンタクトとは、ISS(国際宇宙ステーション)に設置されているARISS(The Amateur Radio on the International Space Station)機材を利用して、世界各国の学生とISSの乗組員との間でアマチュア無線を使って交信し、宇宙開発や通信技術への興味をかきたてる貴重な経験をしてもらうために行われているNASA主導のイベントです。また、日本においては、このARISSスクールコンタクトでの通信を行う学生は、ARISSスクールコンタクトにおけるISSとの交信に限り、法令上の特例としてアマチュア無線技士の資格を必要としません。

2004年07月01日

AMSAT-NA debuts Web site makeover

ARRLのサイトのニュースによると、AMSAT-NAは先日成功したOSCAR ECHOアマチュア衛星の打ち上げに合わせて、6月29日にWebサイトをリニューアルしたそうです。

詳しくは、上記の元記事をご覧下さい。

#新しいWebサイトのルック&フィールデザインは「Launch Pad」と命名されているようです。かっこいいデザインですので(名前もかっちょいいですが)、みなさんも一度覗いて見てはいかがでしょうか?

2004年06月30日

ISS Crew Pleases Field Day Crowd with Ham Radio "First"

ARRLのサイトのニュースによると、ISS(国際宇宙ステーション)上にあるアマチュア無線設備(ARISS、Amateur Radio on the International Space Station)を利用して、 Expedition 9の指揮官であるGennady Padalkaさん(RN3DT)とMike Finckeさん(KE5AIT)が、先週末に行われたARRL Field Day 2004にRS0ISSとNA1SSのコールサインで参加し、5ダースを越える数のQSOを行ったそうです。

ISS Ham Radio ProjectのエンジニアであるKenneth Ransonさん(N5VHO)は、「2人の宇宙飛行士は、6月27日に米国(アラスカを含む)、カナダ、メキシコ、プエルトリコ、コスタリカ、ベネズエラ、アルゼンチン、パラグアイおよびブラジルの局と音声によるQSOを行った」と語っているそうで、これはFinckeさんにとっては(ARISSスクールコンタクトではない)初めての通常のQSOだったそうです。

なお、FinckeさんはISSのZarya Functional Cargo Blockに設置されているEricssonの2mハンディトランシーバーを利用して、60局との交信を行い、PadalkaさんはZvezda Service Moduleに設置されているKenwood D700Eを利用して、430MHZ帯で4局と交信を行ったそうです。

Finckeさんは、今回のField Dayへの参加は「偉大な経験でした」と語っているそうで、「私は、今回の経験でコミュニティーの暖かさを感じることができました。これからもアマチュア無線をたびたび利用しようと思っています。」とも語っているそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先の記事をご覧下さい。

#う〜ん、宇宙ステーションでパイルアップを受ける経験と言うのは普通は絶対に出来ないので、羨ましい限りです。しかし、Finckeさんが今回の経験で味をしめて(笑)、たびたびQRVしてくださると嬉しいですね。次回は、アジア向けのパスの時に是非お願いします〜。

AMSAT-OSCAR Echo Satellite Launched!

先日お伝えしましたように、ロシア・カザフスタンのバイコヌール宇宙港において打ち上げ準備が進められていましたAMSAT-OSCAR ECHOアマチュア衛星ですが、ARRLのサイトのニュースによると、6月29日の06:30(UTC)にロシアのDnepr LVロケット(旧ソ連のSS-18 ICBMを改修したロケット)によって打ち上げられたそうです。

打ち上げの現場に派遣されていたChuck Greenさん(N0ADI)の電話でのレポートによれば、打ち上げ及び(ECHOアマチュア衛星を含む)ペイロードの分離は共に成功したそうで、ECHO衛星の地上管制官は14:52(UTC)に衛星のダウンリンク信号(435.150 MHz FM)を確認し、衛星のダウンリンク送信機をシャットダウンする前に、解析に必要充分な衛星のテレメトリー情報を収集したそうです。

また、この衛星の一般局への使用許可がAMSATから出るまで、衛星へのアップリンクは「絶対に」試みないで欲しいという事です。

なお、詳しくは、上記のリンク先の記事をご覧下さい。

#OSCAR ECHOは出力7Wの送信機を搭載しており、ハンディトランシーバーでの利用が可能なように設計されているそうです。日本で使えるかどうかはわかりませんが、簡単な設備で衛星通信が出来るかも知れないので楽しみですね。しかし、冷戦時代に「ICBMを改修して宇宙開発に使えば、無駄なく平和利用できていいじゃない」って話をしてた覚えがあるのですが、本当にそんな時代になったんですねぇ。

2004年06月29日

ECHO launch set for June 29

ARRLのサイトのニュースによると、AMSAT-OSCAR ECHOアマチュア衛星は、すでにロシア・カザフスタンのバイコヌール宇宙港において準備が完了し、6月29日の打ち上げを待つばかりの状態だそうです。

衛星の打ち上げ後は正常稼動している事が確認できるまで、衛星のダウンリンク送信機(435.150MHz FM)は起動しないそうで、さらに一般の局が使用できるようになるまでは、おおむね2ヶ月ほどかかると言う事です。

なお、このAO-ECHO衛星は約800kmの上空を飛行する衛星で、V/Uのハンディトランシーバー(FM)での利用が可能であり、さらに10mのPSK31(SSBモード)を初めとする、様々なデジタルモードの運用が可能になっているそうです。

詳しくは、上記のリンク先をご覧下さい。

#なお、打ち上げ資金を集めているAMSAT-OSCAR ECHO fundですが、まだ目標額の$110,000に$12,500(約120万円)ほど不足しているそうです。

2004年06月23日

Ham gear on ISS to be turned off during space walk

ARRLのサイトのニュースによると、ISS(国際宇宙ステーション)上のARISS(Amateur Radio on the International Space Station)設備は、6月25日に行われる船外作業の安全のために、6月23日の15:00(UTC)から25日(時間未定)の期間、停止するそうです。

また、6月26日から27日のARRL Field Dayに、Mike Finckeさん(KE5AIT)とGennady Padalkaさん(RN3DT)は、NA1SSとRS0ISSで、ISSより参加する可能性があるそうです(詳しくはこちら)。

#宇宙からField Dayに参加すると言うのは、確かに趣旨に合致していますよね。

2004年06月15日

ECHO satellite on its way to launch site

ARRLのサイトのニュースによると、AMSAT-OSCAR ECHO衛星はカザフスタンにある発射基地へ打ち上げのために向かっているそうです。

SpaceQuestからのAMSATのChuck Greenさん(N0ADI)のレポートによると、ECHO衛星の最終チェックとして、搭載送信機(430MHz帯)の真空チャンバー内での1時間のフルパワー送信試験が行われ、無事試験にパスしたそうで、さらに2m帯の受信機、及び'SQRX' wideband tunable receiverの感度のテストも行われ、全て良好だったそうです。

また、ECHO衛星の打ち上げ資金を集めているAMSAT ECHO launch fundですが、先日行われたDayton Hamvention 2004においてかなりの資金が集まったそうで、現在93,000ドル以上になっているそうです(ちなみに打ち上げに必要な費用は110,000ドルだそうです)。

なお、全てが順調に運んだ場合、ECHO衛星の発射時限(launch window)は6月末にスタートするそうです。

2004年06月11日

SO-50 satellite now available to all via CTCSS tone

ARRLのサイトのニュースによると、AMSAT-NAは、2002年12月に打ち上げられたSO-50(SaudiSat-1C)アマチュア衛星の使用が、一般のユーザーに開放されたと発表したそうです。

この衛星を利用して通信を行うには、145.850MHzにおいて74.4HzのCTCSSトーンを付加したFM波で送信する必要があるそうで、ダウンリンクは436.800MHzだそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

2004年06月06日

G3VZV TV Repeater on ISS Presentation at AMSAT-UK

RSGB(Radio Society of Great Britain)のサイトのニュースによると、6月31日に行われるAMSAT-UK Space Symposiumにおいて、Graham Shirvilleさん(G3VZV)がInternational Space Station(国際宇宙ステーション)に設置する計画の、アマチュアTVレピータについてのプレゼンテーションを行うそうです。

このレピータは、通常のATVの信号を1.2GHz帯のアップリンクで受信し、2.4GHz帯のダウンリンクでデジタルATVとして送信する物だそうで、さらにISSの船外に設置されたカメラで地球の映像を送信するためにも使われるそうです。

#う〜ん、これはちょっと面白そうですね。でも、試してみるには敷居が高いかなぁ(汗)

2004年05月24日

アマチュアロケット 宇宙へ

ARRLのサイトのニュースによると、米国のアマチュアロケット製作団体であるCivilian Space Xploration Team (CSXT) による、衛星の制御にアマチュア無線を使用しているGoFastアマチュア宇宙ロケットが、5月17日に米国ネバダ州のBlackRock砂漠より打ち上げられ、無事高度100Kmに到達したそうです。これは、ぎりぎり宇宙空間と認められる高度で、このロケットの打ち上げ成功はアマチュア無線とアマチュアロケットに新たな歴史を刻む事になったそうです。

なお、このロケットは2.4GHzのアマチュアバンド上でテレメトリーとカラーのATV映像を送信したそうで、ロケット制御システムチームのリーダーであるEric Knightさん(KB1EHE)は、「私達は今回のミッションに集中しすぎたため、このロケットの記念局であるK7R(RはロケットのRだそうです)は、あまり運用できませんでした」と述べたそうです。

#すごい快挙ですね。過去の2回の打ち上げ失敗を経ての挑戦ですから、なおさら頭が下がります。なお、CSXTの打ち上げチームの18人の中には8人のアマチュア無線家が含まれているそうで、チームの総指揮は元ハリウッドのスタントマンであるKy Michaelsonさんが執ったそうです。

2004年05月15日

「ふじ3号」に誤動作発生 データ提供にご協力のお願い

JARLのサイトのニュースによると、1996年8月17日にJARLが打ち上げた、日本の3機目のアマチュア衛星である「ふじ3号」に現在異常が発生しているようで、以下のようにデータの提供を求めているようです。

5月初旬から「ふじ3号」(FO-29)のアナログ系中継器がオフになる不具合が発生しています。衛星には蓄電池の過放電を防止するためにUVC(Under Voltage Controller)と呼ばれる制御回路があり、蓄電池の端子電圧が設定値以下となると送信機など消費電力が大きい機器の電源を自動的に遮断します。  しかし、現在発生しているアナログ系中継器の停止は、テレメトリー等のデータの解析結果からUVCの動作によるものではありません。太陽活動との関連などについて現在検証中ですが、より多くのテレメトリー・データを収集し原因の特定をおこないたいと思いますので、「ふじ3号」のCWテレメトリーデータの受信にご協力をお願いいたします。

■提供をお願いしたい内容
(1)CWテレメトリーの生データ(夜間のパスのデータを希望)
(2)アナログ系中継器の動作が確認できたパスと停止していたパスの時刻
(3)アナログ系中継器の動作が停止した時刻
(4)そのほか参考となる事項

なお、データの提出先など、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

2004年04月21日

Three Radio Amateurs on their Way to the ISS

ARRLのサイトのニュースによると、4月19日の早朝に、カザフスタンのバイコヌール宇宙港から打ち上げられたソユーズによって、3名のアマチュア無線家がISS(国際宇宙ステーション)に向かっているそうです。

今回、ISSのExpedition 9クルーとして宇宙に向かったのは、Gennady Padalkaさん(RN3DT)、Mike Finckeさん(KE5AIT)、そしてESA(欧州宇宙機構)の宇宙飛行士である、オランダ人のAndré Kuipersさん(PI9ISS)の3名だそうで、PadalkaさんとFinckeさんは、現在Expedition 8クルーとしてISSに搭乗しているMike Foaleさん(KB5UAC)とSasha Kaleriさん(U8MIR)の交代要員になるそうです。

また、Kuipersさんは、ISSで9日間を過ごした後、Expedition 8クルーと共に4月29日に同じソユーズに乗って地球に帰還するそうで、ISSに搭乗中にARISS(Amateur radio on the international space station)スクールコンタクトやESAとロシアより依頼された商業的な科学実験を行う予定だそうです。

#なお、このISSのクルーの交代作業に伴って、5月24日まで通常のARISSスクールコンタクトのスケジュールは進行しないそうです。現在、日本で順番待ちをしているチームが3組ほどあるはずなのですが、果たしていつになるのでしょうか(汗)

2004年03月13日

AO-40にかすかな生存の望み

eHam.netの記事(ARRL Space Bulletin 005の転載)によると、今年の1月に(恐らく)メインバッテリーの異常で沈黙したAO-40(PhaseIIID)アマチュア衛星ですが、かすかに生存の望みがあるようです。

AO-40コマンドチームのColin Hurstさん(VK5HI)のレポートによると、3月9日に衛星の送信機のリセットコマンドを送った所、AO-40の2.4GHzビーコンの周波数のノイズピークが増大し、15秒後に送信機のシャットダウンコマンドを送信すると、ノイズピークが減少したそうで、Colinさんは「この事は、衛星のIHU(Internal Housekeeping Unit computer)と1.2GHz帯の受信機が、まだ使用可能である事を示唆するかも知れない」と語っているそうです。

なお、AO-40コマンドチームはAO-40の毎軌道ごとに、ショートしたメインバッテリーを切り離し補助バッテリーに切り替えるコマンドを送り続けていますが、衛星の再起動には成功していないようです。

#相変わらず、厳しい状況が続いているようですね。努力が実って、衛星が復活する事を祈りましょう。

2004年03月10日

ISS Roy Neil(K6DUE) Commemorative Eventの記念QSLの発行申請について

昨年、ARISS(Amateur Radio on the International Space Station)によって行われました、2004年8月16日になくなられたロイ・ニールさん(K6DUE)のISS(国際宇宙ステーション)記念イベントで、交信(及び受信)を行った方へのQSL(SWL)カードの発行の申請が、以下のように行われるようです。

 Roy Neil記念運用中の日本上空での音声の交信は実現しませんでしたが、この期間中(12月9日から12月末まで)のパケットの交信、受信も記念QSL/SWLカードの発行の対象となります。

 今月24日から開かれますARISSの国際会議の会場で記念カードを発行するとのことで、日本代表の小室さんがまとめて持ち帰って頂けることになりました。

 ということで、申請を当方でとりまとめています。申請される方は当方(7m3tjz@jk1zrw.ampr.org)まで、メールで

 Name, Call Sign, Date/time,QSO mode,RS

をお知らせ下さい。小室さんが持ち帰られたカードの配布方法につきましては、持ち帰られた後、連絡させて頂きます。

記念カードにつきましては、下記URLを参照して下さい。

http://www.arrl.org/news/stories/2003/12/09/1/

安田 聖 7M3TJZ

TNX 7M3TJZ

2004年02月27日

ARISS ham gear to be shut down during space walk

ARRLのサイトのニュースによると、ISS(国際宇宙ステーション)に設置されているAmateur Radio on the International Space Station (ARISS) の設備が、2月26日(木)にISSのクルーが船外活動(EVA)を行うため、安全のために一時停止されるそうです。

船外活動は21:00(UTC)から、ISSのクルー全員(Mike Foaleさん(KB5UAC)とSasha Kaleriさん(U8MIR))によって行われるそうで、ISS内で設備のモニターを行うメンバーがいないための処置のようです。

また、船外活動終了後も、しばらくの間はARISS用の設備は停止したままだと言う事ですので、ARISSのパケットシステム等をご使用になっている方は、注意が必要だと思われます。

#現在、スペースシャトルの事故の影響で、ISSは最低限の人数で運用されていますが、その影響だと言う事ですね。いずれにせよ、事故の無いように船外作業をがんばって欲しいと思っています。

UO-11 Satellite to Mark 20 years in Space

HamWaveに対するKC2FTNの投稿(ARRL Space Bulletin 004の転載)によると、イギリスのアマチュア衛星であるUO-11(UOSAT-2)が、3月1日に20歳を迎えるそうです。

イギリスのUniversity of Surreyの、Martin Sweetingさん(G3YJO)に率いられたグループによって打ち上げられた、2番目の衛星であるUO-11は、145.825MHz(FM)のビーコンをハンディ機で聞く事が出来るほか、2401.5MHzのビーコンも送信しているそうで、AMSAT-UKに受信レポートを送った人には、20周年の記念QSLカードを発行するそうです。

なお、UO-11の20周年の記念QSLに関する受信レポートは、必ずAMSAT-UKのWEBサイトから送って欲しいと言う事で、QSLカードはダウンロード可能な、e-QSLの形式で発行されるそうです。

#詳しくは原文をご参照ください。

2004年02月17日

AO-40 Update, Recovery Attempts Continue

HamWaveのStacey E. Millsさん(W4SM、AO-40 command team)のブリテンの転載によると、現在メインバッテリーの異常で機能を停止しているAO-40(PhaseIIID)アマチュア衛星ですが、メインバッテリーを補助バッテリーに切り替えて、S2送信機を起動するコマンドを送る試みを、毎回の軌道ごとに続けているそうです。

しかしながら、今の所、上記の試みは成功していないそうで、現在、いくつかの超大型の(プロ用)電波望遠鏡を利用して、AO-40の受信機内の発信を受信する試みが進行中だそうです(これは、衛星の受信機が動作しているかどうかを調査するためでしょうか?)。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#衛星へ送っているコマンドの最適化を図ったり、AMSATの研究所でバッテリー異常の再現試験を行ったりと、色々な努力がされているようですね。基本的には、ショートしているメインバッテリーを切り離さないと、衛星の再起動は難しいようですが、バッテリーを切り離すリレーの動作に必要な電圧が不足している可能性もあるようです。多額の費用と努力と歳月を費やした衛星ですので、何とか再起動に成功する事を祈っております。

2004年02月14日

AMSAT Announces ECHO Launch Delay

eHam.netのThe ARRL Letter, Vol 23, No 07よりの転載によると、3月末の打ち上げを目指していた、AO-ECHOアマチュア衛星ですが、打ち上げが延期になったようです。

AMSAT-NA(The Radio Amateur Satellite Corporation)の代表であるRobin Haightonさん(VE3FRH)は、主要なペイロードの、AO-ECHOの打ち上げ予定地であるカザフスタンへの到着が遅れているため、打ち上げが約3ヶ月ほど遅延すると発表したそうです。

新たな「公式」打ち上げ日は2004年6月29日だそうですが、Haightonさんは「この日付は、新たな発射時限(これは数週間続く可能性がある)の開始日だと思っている。」と語ったそうです。

#色々と障害があるのは、この手の大規模プロジェクトの常ですので、意気消沈しないでがんばって欲しいですね。なお、AO-ECHOは1〜8Wの出力の2つのUHF帯の送信機と、4つのVHF帯受信機、そして1つのマルチバンド/モード受信機を装備しており、FM音声及び各種のデジタルモードの運用が可能になっているそうで、さらにFMのハンディトランシーバーでの交信も可能になっているそうです。AO-40の今後がわからなくなった今、アマチュア衛星の「希望の星」ですので、成功を期待しましょう。

2004年02月13日

Astronaut Chats with his Son, Texas Youngsters via Ham Radio

ARRLのサイトのニュースによると、2月12日に米国ヒューストン(テキサス州)のJames E. Bay Elementary SchoolとISS(国際宇宙ステーション)との間で行われた、ARISSスクールコンタクトにおいて、現在Expedition8の指揮官としてISSに搭乗しているMike Foaleさん(KB5UAC)と、彼の息子さんであるIan Foaleさんとの交信が行われたようです。

IanさんのISSへの質問は、「宇宙ステーションと地球との距離を、マイルとキロメーターで教えて下さい」と言う、比較的簡単な物でしたが、Mikeさんは「ISSより、地球上の地形の変化を知る事が出来ますか?」と言う別の質問に対する答えで、少し詳細にフォローしたそうです。

「私達は、地形の変化を知る事が出来ます。地形の変化は、数ヶ月と言う単位でゆっくり起こりますが、私たちは、雪が山脈上で増えていくのを見ることができますし、氷河がパタゴニア・エリアで発達するのを見ることができます。」とMikeさんは答えたそうです。

また、Mikeさんは「私にとって、ISSに搭乗していて最も厳しい事は、多くの人々から遠く離れている事です。私には一人のクルーメイト(Sasha Kaleriさん(U8MIR)、現在ISSには2人しか搭乗していません)がいて、私達は良い友人ですが、しかし私達は他の友人を恋しく思っています。」と語ったそうです。

なお、今回のARISSスクールコンタクトの事前活動には、Mike Foaleさんの妻であるRhondaさんと、James E. Bay Elementary Schoolの卒業生でMike Foaleさんの娘さんである、Jennaさん(12歳)も参加していたそうで、Rhondaさんは、ISSでの生活に関するビデオを紹介し、また、宇宙飛行士の家族が、どのようにして宇宙飛行士と連絡を取り続けているのかと言う事を語ったそうです。また、この事前活動には、宇宙飛行士のScott KellyさんとJulie Payetteさんが参加し、宇宙飛行士に関する色々な質問に答えたそうです。

なお、今回の交信の模様は、こちらから聞く事が出来ます。

#息子さんとコンタクトが出来てよかったですね。ところで、上記のリンク先から交信の模様を聞く限りでは、ISSからの信号は大変強力かつクリアーでしたが、これは先日搭載されたARISSのPhase2機材(KenwoodのTM-D700E)の威力でしょうか?。まだスクールコンタクトにはPhase1機材が使われているようです。なお、例によって無茶苦茶意訳ですので、ご興味のある方は、原文の方のご参照をお願いします(汗)

2004年02月03日

AO40 Battery Status Update

先日からお伝えしています通り、AO-40(Phase-IIID)アマチュア衛星が、メインバッテリーの異常により動作を停止しているのですが、HamWaveに続報が出ていました。

[amsat-bb] AO-40 Update, 2004-02-03の転載なのですが、現在、AO-40コマンドチームは、メインバッテリーを切り離して予備バッテリーを接続し、S2送信機を起動するためのプログラム(おおむね40バイト程度)を、毎軌道ごとにアップロードする事を試みる手順を確立したそうですが、現在はまだ再起動に成功していないそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先の記事をご覧下さい。

#状況はあまり改善されていないようですね。現在使用できる中では、もっとも高性能のアマチュア衛星ですので、何とか再起動する事を祈っています。

2004年01月31日

Supply Rocket Sans Ham Gear to Arrive at ISS

eHam.netのThe ARRL Letter, Vol 23, No 05からの転載によると、ISS(International Space Station)に対する補給船として、ロシアの無人ロケットであるプログレスが1月31日にISSに到着する予定だそうですが、ARRLが搭載を希望しているARISS(Amateur Radio on the International Space Station)用の新機材(JAMSAT(日本アマチュア衛星通信協会)が寄付したVertexStandard(YAESU)のFT-100Dと、SSTV運用用機材)は、ロケットのペイロードの負荷を削減するために、今回のフライトでは搭載されないそうです。ARISSのチェアマンである、Frank Bauerさん(KA3HDO)は「恐らく4月のプログレスのフライトによって、ARISS用の機材はISSに運ばれるでしょう」と語っているそうです。

なお、今回のプログレスのフライトは、Expedition 8のクルーであるMike Foaleさん(KB5UAC)とSasha Kaleriさん(U8MIR)に対する補給物資を搭載しています。

#ちょっと残念ですが、スペースシャトルのフライトが再開するまでは、やはり補給品が最優先と言う事だと思います。現在ISSに搭乗しているクルー(KB5UACとU8MIR)に声援を送りましょう。

2004年01月29日

AO-40 Still Ailing

昨日のニュースでお伝えしましたように、現在(恐らく急激な温度変化によるメインバッテリーのショートにより)AO-40(Phase-IIID)アマチュア衛星が沈黙しているのですが、ARRLのホームページのニュースに続報が出ています。

AO-40 command teamのStacey Millsさん(W4SM)は「私たちは、現在衛星のメインバッテリーが破滅的な異常を示していると理解しており、メインバッテリーを切り離して、補助バッテリーをメインバスに接続する努力を続けている。」とAMSAT-DLのWEBサイトで語ったそうです。

現在、AO-40の地上管制チームは、補助バッテリーを接続するために衛星に搭載されたコンピュータ制御システムに、"blind command"(これは衛星がレスポンスを返せないからでしょう)を送り続けているそうですが、このシステムは電圧が20V未満で作動する設計になっていないため、S-band(2.4GHz)の送信機を再起動するのは、非常に難しい試みのようです。

なお、詳しくは、上記の続報をご覧下さい。

#う〜ん、かなり復旧には時間がかかりそうですね。AO-40チームの努力に期待しましょう。

2004年01月28日

AO-40 Satellite Goes Silent

ARRLのホームページのニュースによると、AO-40(Phase-IIID)アマチュア衛星が沈黙しているそうです。

AO-40の地上管制官によると、AO-40のテレメトリーは操作バスの根本的な電圧低下を示しており、衛星は沈黙しているそうで、「AO-40は、今非常に危機的な状態である」とAMSAT-DL(独)の会長であるPeter Gülzowさん(DB2OS)は語っているそうです。現在、衛星制御チームは衛星をコントロール下に置くために努力を続けているそうです。

なお、「ある種のドミノ現象で、より多くのバッテリー・セルがショートした」とAMSAT-DLは考えているそうで、この極端な低電圧状態のために、Sバンドの送信機がシャットダウンすると共に、「恐らく」IHU-1(internal housekeeping unit)がクラッシュしたのではないかと、地上管制官のStacey Millsさん(W4SM)は語っているそうです。

また、Staceyさんは、バッテリー上の電圧が正常なレベルまで達するかどうかが確認出来る次の軌道、およびIHU-1を再起動し、再びロードすることができるまで、衛星制御チームが「指を十字にして」待つだろうと語ったそうです。

#2000年11月の打ち上げ後からトラブルが続くAO-40ですが、ここしばらくは生き残った機能は順調に作動していました...復旧できる事を祈りましょう。

2004年01月20日

2004年に打ち上げられる予定のアマチュア衛星

eHam.netのThe ARRL Letter, Vol 23, No 03の転載によると、2004年中に2つのアマチュア衛星が打ち上げられる予定になっているそうです。

1つ目はAMSAT-NAが準備中のAO-ECHOで、もう1つはAMSAT-Indiaが準備中の 'HAMSAT'として知られているVUSatだそうです。

AO-ECHOは、すでにフェアファクス(ヴァージニア州)のSpaceQuestで、最終組み立て及びテスト段階に入っているのですが、3月末の打ち上げを行うためにまだ$60,000の資金を集める必要があるそうで、広くドネーションを募っています。

AO-ECHOは1〜8Wの出力の2つのUHF帯の送信機と、4つのVHF帯受信機、そして1つのマルチバンド/モード受信機を装備しており、FM音声及び各種のデジタルモードの運用が可能になっているそうで、さらにFMのハンディトランシーバーでの交信も可能になっているそうです。

またVUSatは、テスト段階でいくつかの問題が発生したそうですが、これはすでに解決されているそうで、夏の終わりごろには打ち上げが行われる予定だそうです。

VUSatは2つのリニアトランスポンダーを装備し、UHFアップリンクおよびVHFダウンリンクにおいて、CW、USB、FMの送受信能力を持っているそうです。

#無事打ち上げが成功するといいですね。楽しみです。

2004年01月18日

AO-7 turns 30!

eHam.netのThe ARRL Letter, Vol 23, No 03の転載によると、1974年11月15日に打ち上げられ、バッテリーが故障するまで、1981年まで稼動したAO-7アマチュア衛星が、昨年の中頃に息を吹き返したそうです。

AO-7は「半稼動状態」にあるとAMSAT-NAは考えており、Jan Kingさん(W3GEY)のレポートによると、AO-7は現在太陽電池板の電力のみで稼動しており、したがって日光が衛星に当たっているときのみ使用できるそうです。

AO-7は145.850〜145.950MHzのモードAアップリンク周波数、および29.400〜29.500MHz(CW/USB)のダウンリンク周波数を持っており、衛星のビーコン周波数は29.502、145.972、435.1及び2304.1MHzだそうです。

地上管制官はAO-7のいくつかのコマンドを活性化する事が出来たそうで、それはモードBトランスポンダを含んでいるそうです。

なお、AO-7は今年で打ち上げから30周年を迎えるため、AMSAT-NAは特別記念QSLカードを発行する予定だそうです。

#30年間も宇宙空間にあって、バッテリー故障後は軌道修正もなし宇宙空間を飛行し、しかも生き返るとは...すごいですね。

2004年01月17日

Chiao to Sub for McArthur as Next ISS Commander

eHam.netのARRL Space Bulletin 001の転載によると、次回のISS(International Space Station)への第9次遠征チームのコマンダーを予定されていたWilliam McArthur Jrさん(KC5ACR)さんが、「一時的な健康の問題」のため、ベテランの宇宙飛行士であるLeroy Chiaoさんと交代する事になったそうです。

なお、第9次遠征チームにはアマチュア無線の免許の保持者が存在しないので、ISSに搭乗するまでにChiaoさんがアマチュア無線の免許を取得する事が予想されているそうです。

ISSへの第9次遠征チームは、今年の4月にソユーズ宇宙船によって打ち上げられる予定だそうです。

#Williamさんには残念な結果でしたが、健康が回復次第、別の遠征チームに参加できるそうです。それにしてもARRL Space Bulletinと言う物があるんですね...すごいなぁ。

2004年01月14日

AO-40 sculpture to help launch of AO-ECHO

2004年中に打ち上げるためにAMSATによって準備が進められているアマチュア衛星の、AO-ECHO(OSCAR-E)ですが、寄付金を募るために面白い試みをしているようです。

QRZ.COMのニュースによると、米国のオークションサイトE-bayにおいて行われているAMSAT AO-ECHO launch campaignに、AO40のブロンズ彫刻が出品されるそうです。

この彫刻は長期間に渡ってAMSATのメンバーであったFloyd Thorn博士(N5SVP、故人)が製作した4つのうちの1つで、博士のご家族からAMSATに寄贈されたそうです。

Floyd Thorn博士は、天文学、宇宙通信、アマチュア無線、宝石製作の技術を持った物理学者で、第二次大戦の間はF4FとPBYの操縦士であり、また石油産業にcathodic protection systemを供給する仕事をされていたそうです。

なお、この彫刻は2月1日よりeBayのオークションにかけられる予定だそうです(詳しくは、AMSATのサイトへ)。

#AO-ECHOは2004年の3月から5月の間にロシアのバイコヌール基地(星の街)より、ICBMを改造したロケットによって打ち上げられる予定で、PSK-31を含む様々なディジタル・モード、及び28MHz帯のSSBとFMの運用が可能になる予定だそうです。楽しみですね。

2004年01月12日

Space Shuttle Columbia Crew Memorialized on Mars

eHam.netのThe ARRL Letter, Vol 23, No 02からの転載によると、NASAは2003年2月1日にスペースシャトル・コロンビア号の爆発事故で亡くなった宇宙飛行士に敬意を表して、先日火星への着陸に成功した火星探査車「スピリット」の着陸地点を、「Columbia Memorial Station」と命名する事に決定したそうです。

また、「スピリット」は事故で亡くなったコロンビアの宇宙飛行士およびSTS-107ミッションに対する記念額を、地球との通信のための高利得アンテナの後ろに設置して、火星に運んだそうです。

なお、NASA長官のSean O'Keefeさんは、「スピリットは、コロンビアの勇敢な宇宙飛行士が彼らの心の中に持っていた宇宙探査への夢を運びます」と述べたそうです。