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2004年10月20日

ARISS International Delegates Ponder "SuitSat" Possibilities

アマチュア衛星に関して、面白い提案がされているようです。

ARRLのサイトのニュースによると、ARISS(Amateur Radio on the International Space Station)ロシアチームのSergei Samburovさん(RV3DR)は、米国バージニア州のAlexandriaで10月11日から13日にかけて開催されたARISS International Team meetingにおいて、ISS(国際宇宙ステーション)のすでに使用期限が切れているロシア製の宇宙服を地球の周回軌道上に配置し、"SuitSat"アマチュア衛星としようと言うアイデアを発表したそうです。

現在、ISSではいくつかのロシア製H・Orlan宇宙服が廃棄される予定になっているそうで(これは、余分な装備を置いておく船内スペースが無い事による)、この宇宙服にカメラや送信機などを装着した上で、船外活動によって軌道上に放出しアマチュア衛星にしようと言う計画だそうです。また、ARISS Internationalの議長であるFrank Bauerさん(KA3HDO)は、「1年以内に実行する必要があるARISSにとっての最重要課題である」と語ったそうです(訳注:多分、余分のペイロードを長くはISSの船内に置いて置けないのでしょう)。

なお、現在の所、この計画は2005年の11月に実行される予定だそうで、また2007年に廃棄予定の宇宙服を使って同様な計画を行える可能性があるそうです。

また、ARISS International Team meetingでは、ARISSのPhase2設備の残り(YAESUのFT-100D、短波帯用のアンテナ、SSTVシステム)の現状や(訳注:スペースシャトルの不幸な事故により、打ち上げが長期間延期されています)、ISS上のアマチュア無線用アンテナの増設(現在、Phase1とPhase2はアンテナを共用しているため、同時に1波しか送信できないため)、さらにESA(欧州宇宙機構)のISS用モジュール「コロンブス」(スペースシャトルの運行が再開されるまで打ち上げが延期されています)に、1.2GHz/2.4GHz用アンテナ設備を取り付ける事などについて話し合われたそうです。

詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#素晴らしいアイデアだと思います。何せ、物は基本的に軌道上にある(と言う事は、一番高くつく打ち上げコストはゼロ)訳ですから、極めてローコストな衛星になりますよね。計画の成功を期待しています。

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