昨年のWRC03(World Radiocommunication Conference 2003)による決定(第一地域と第三地域において、既存の放送局に妨害を与えない限り、二次業務として7100KHzから7200KHzはアマチュア無線用に使用する事が出来る)を受けて、WRC03の決議が有効になる2009年から日本でも7100KHz-7200KHzがアマチュア無線に割り当てられる予定ですが、すでに欧州では多くの国々が早期に運用許可を得ているようです。
RAC(Radio Amateurs of Canada)のThe Canadian Amateur Radio Bulletinによると、下記の国々が7100KHz-7200KHzへの運用許可を得ているそうです。
クロアチア(9A):
2003年12月26日に当局から運用を許可されています(詳細はこちら)。
サンマリノ共和国(T7):
2004年2月25日に当局から運用を許可されています。
ノルウェー(LA):
2004年4月1日から、最大出力100Wで当局から運用を許可されています。
アイスランド(TF):
2004年4月19日から、最大出力100Wで当局から運用を許可されています。
アイルランド(EI):
2004年10月20日から、最大出力100Wで当局から運用を許可されています(詳細はこちら(PDFです))。
英国(G):
2004年10月31日から、最大出力400Wで当局から運用を許可されています(詳細はこちら)。
セルビア&モンテネグロ(YU/YT):
2004年8月の周波数割付テーブルでは、すでにアマチュア無線用に割り付けられているそうですが、2009年までは放送局にも割り付けられているそうです。
スイス(HB9):
スイス当局からUSKA(Union of SWISS Short Wave Amateurs、スイスの連盟)の75周年記念のプレゼントとして、2005年1月1日から最大出力100Wで運用が許可されるそうです(粋ですよね)。
また、ベルギー(ON)、チェコ共和国(OK)、オランダ(PA)の各国の連盟が、関係当局へ7100KHz-7200KHzの早期解放の実現を働きかけているそうです。
なお、第一地域以外では、Salomon諸島(H44)において、2004年7月より最大出力400Wで運用が許可されているそうです。
詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。
#海外はアクションが早いですね。日本のJARL(社団法人日本アマチュア無線連盟)からは相変わらずあまり情報が出てこないのですが、きっと早期解放への努力を行っている物と信じて...いいのかな?(汗)