ARRLのサイトのニュースによると、8月3日の11:10(UTC)前後に、国際宇宙ステーション(ISS)の外部に取り付けられるMaterials International Space Station Experiment 5 (MISSE5)であるPCSat2(アマチュア無線パッケージ)が、先日打ち上げに成功したスペースシャトル・ディスカバリーに搭乗し、現在ISSに滞在中の野口聡一さん(KD5TVP)とSteve Robinsonさんによる船外活動により設置されたそうです。
PCSat2は、ISSのP6トラスに取り付けられたそうで、28MHz帯のマルチユーザーPSK31トランスポンダーや、ISSのクルーも使用する事が出来るFM音声レピータなどの機能が搭載されているそうです。
また、PCSat2は数日後には使用可能になる可能性があるそうですが、ここ数日の間に437.975MHzで1200ボーと9600ボーで送信されるPCSat2からのテレメトリーを受信した方は、ファイルをpc2@grc.nasa.govに送って欲しいとの事です。
なお、このテレメトリーは出力1Wで送信されるため、受信にはビームアンテナが必要になるだろうと言う事です。
詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。
#PCSat2の主ダウンリンク周波数は435.275MHz、パケットディジピーターのアップ/ダウンリンク周波数は145.825MHzになるそうです。なお、ARRLのサイトのこちらの記事によると、PCSat2の設置作業の関係で、ISS本体のARISS(Amateur Radio on the International Space Station)設備は現在作動を停止しているそうです。
追記:日本のARISSメンターである安田さん(7M3TJZ)から、この記事に寄せられたコメントによると、『今朝ほどのARISSの電話会議で、米国でテレメトリーを受信したとの報告を受けました。正常に稼動しているようです。』と言う事です。