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2005年12月27日

JARL「第12回高速電力線搬送通信に関する研究会の結果について」

クレージーこんてすたーズの記事によると、JARL(社団法人日本アマチュア無線連盟)のサイトに、「第12回高速電力線搬送通信に関する研究会の結果について」と言う記事が掲載されているそうです。

JARLの同記事によると、

座長から、この報告書の承認により研究会を終了するとの発言があり、JARLとしては間髪をいれず芳野構成員(JARL電磁環境委員会委員長)から、JARLから共存案に対して提出した意見について、ほとんど採択を拒否された経過を踏まえ、本報告書の承認は不賛成であることを表明しました。日経ラジオ社(短波放送)、国立天文台(電波天文)からも同様反対の意が表明されました。

と言う事です。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#筆者(7J3AOZ)は、研究会でこんな結果が出るようでは、パブリックコメントそのものの意義と、この研究会の意義(と座長の見識)が問われるのではないかと考えています。なお、この研究会に関しては、CQ ham radio誌の今月号(1月号)にも関連記事が掲載されていますので、是非ご覧下さい。

2005年12月19日

JARL「第11回高速電力線搬送通信に関する研究会の概要」

クレージーこんてすたーズの記事によると、JARL(社団法人日本アマチュア無線連盟)のサイトに、12月12日に行われた『第11回「高速電力線搬送通信に関する研究会」に関する概要』が掲載されているそうです。

この研究会上で、先日行われた「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」に応募されたパブリックコメントに関する検討が行われたはずなのですが、上記の記事によると、

我々として一番関心のある1,331件の意見について賛成、反対等がどの程度あったのか、その具体的な内訳については公表されておりませんでした。

と言う事です。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

2005年12月13日

日経コミュニケーション「電力線通信の研究会、1300超のパブコメ集まるも報告書に変更なし」

日経コミュニケーションの記事によると、12月12日に行われた第11回「高速電力線搬送通信に関する研究会」において、先日募集が行われた「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」に応募されたパブリックコメントに関する検討が行われたそうです。

同記事によると、

集まった意見は1331件。会合では3時間弱の時間をかけて意見を紹介し,研究会としての回答を議論した。結果として,パブリック・コメントで出された意見が前回提示された報告書案の内容を大きく変えることはなかった。

と言う事です。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#筆者(7J3AOZ)は、HF-PLC Watching Siteのこちらの意見と同感です。

2005年12月07日

第11回「高速電力線搬送通信に関する研究会」が開催

クレージーこんてすたーズの記事によると、総務省は、12月12日の14:00より、第11回「高速電力線搬送通信に関する研究会」を、東京都港区三田の三田共用会議所 第四特別会議室で行うそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」(所謂パブリックコメント)では、相当数のPLCに対する反対意見が寄せられていると思いますが、今回の研究会で有意義な議論がされる事を期待しております。

2005年11月23日

「高速電力線搬送通信に関する研究会」意見の募集に対しJARLが提出した意見

JARL(社団法人日本アマチュア無線連盟)のサイトに、平成17年1月から行われていた「高速電力線搬送通信(PLC)に関する研究会」において取りまとめられた「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案(PDF)」に関する「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」に対して、JARLが提出した意見(PDF)が公開されています。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

2005年11月21日

HF-PLC Watching Site「まだ間に合うパブリックコメント提出」

平成17年1月から行われていた「高速電力線搬送通信(PLC)に関する研究会」において、先日、「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案(PDF)」が取りまとめられた事を受け、現在総務省が「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」を行っていますが、HF-PLC Watching Siteに「まだ間に合うパブリックコメント提出」として、本日の消印で郵便局からパブリックコメントを提出する方法が掲載されています。

電子メールでの提出締め切りは、本日(11月21日)の17:00ですが、郵送での提出は11月21日の消印まで有効ですので、多忙で出しそびれてしまったと言う方がおられましたら、上記の記事を参考にして郵送で提出されてはいかがでしょうか?

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

PLC電力線通信って何だ?「締切直前!10分で出来るパブリックコメント提出」

平成17年1月から行われていた「高速電力線搬送通信(PLC)に関する研究会」において、先日、「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案(PDF)」が取りまとめられた事を受け、現在総務省が「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」を行っていますが、提出の締切が11月21日に迫っております。

このパブリックコメントの提出に関する「締切直前!10分で出来るパブリックコメント提出」と言う記事が、「PLC電力線通信って何だ?」に掲載されています。

まだパブリックコメントを提出しておられない方は、上記の記事を参考にして、是非締切までに意見の提出をお願い致します。

熊谷OM(JE1CKA)が、パブリックコメントの連名での応募者を募集

クレージーこんてすたーズの記事によると、同Weblogの筆者である熊谷OM(JE1CKA)が、現在総務省が行っている「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」(所謂パブリックコメントの募集)に対する意見を、連名で提出される方を募っているそうです。

同記事によると、

JH3YKVニュースの「パブリックコメントを連名で出す場合の扱い」の方式で連名で提出しようと思っています。
未だ提出文書としてはまとめておりませんが、以下の趣旨PLCパブリックコメント(案)」に賛同して連名に賛同していただける方は、以下の事項をje1cka@jarl.com je1cka@inter7.jpまで送付していただくようお願いします。

 PLCパブリックコメントへの連名提出
郵便番号
住所(ふりがな)
氏名(ふりがな)
電話番号あるいは電子メールアドレス

と言う事です。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#パブリックコメントを出そうとは思っているが、文章をまとめている時間が...と言う方は、熊谷さんの意見に連名で参加すると言う方法もあると思います。パブリックコメントは数で決定される訳ではありませんが、多くの反対意見が寄せられた場合は政府も無視する事は出来なくなります。是非、期限内(11月21日 (月) 午後5時(必着)、郵送の場合は11月21日(月)付けの消印まで有効)にパブリックコメントを提出して頂きますように、日本のアマチュア無線家のみなさんにお願い申し上げます。

追記:11月18日現在で、40名の方が連名を名乗り出られているそうです。
追記:11月21日現在で、89名の方が連名を名乗り出られているそうです。

総務省「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」の締切は本日の17:00です

すでに各所で報じられていますが、総務省は、2005年11月21日(本日)の17:00まで(郵送の場合は本日の消印有効)の期間、「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」(所謂パブリックコメントの募集)を行うそうです。

この意見募集は、平成17年1月から行われていた「高速電力線搬送通信に関する研究会」において、先日、高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案(PDF)が取りまとめられた事を受けての事だそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#この研究会に関しては、先日お伝えしましたように、「推進・反対派両者の折り合いつかずに決着」と言う事だそうです。この記事をご覧になったみなさんも、下記に掲載しているこの件に関する各種の情報源のリンク先をご参照の上、日本のアマチュア無線家としてのご意見をパブリックコメントにお寄せください(必読書類として、「ラジオ日経の意見書(PDF)」を推奨致します)。今回のパブリックコメントの募集は、PLCに反対する日本における最後で最大のチャンスだと思われます。

続きを読む "総務省「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」の締切は本日の17:00です"

2005年11月17日

総務省「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」

すでに各所で報じられていますが、総務省は、2005年11月21日までの期間、「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」(所謂パブリックコメントの募集)を行うそうです。

この意見募集は、平成17年1月から行われていた「高速電力線搬送通信に関する研究会」において、先日、高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案(PDF)が取りまとめられた事を受けての事だそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#この研究会に関しては、先日お伝えしましたように、「推進・反対派両者の折り合いつかずに決着」と言う事だそうです。この記事をご覧になったみなさんも、下記に掲載しているこの件に関する各種の情報源のリンク先をご参照の上、日本のアマチュア無線家としてのご意見をパブリックコメントにお寄せください(必読書類として、「ラジオ日経の意見書(PDF)」を推奨致します)。今回のパブリックコメントの募集は、PLCに反対する日本における最後で最大のチャンスだと思われます。

続きを読む "総務省「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」"

2005年11月16日

「高速電力線搬送通信に関する研究会」意見の募集に関するJARLの考え

平成17年1月から行われていた「高速電力線搬送通信(PLC)に関する研究会」において、先日、「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案(PDF)」が取りまとめられた事を受け、2005年11月21日までの期間、総務省が、「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」を、国民のみなさんに対して行っています。

この件についての社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)としての見解が、「高速電力線搬送通信に関する研究会」意見の募集に関するJARLの考えとして、JARLのWebサイトに掲載されています。

同サイトによると、

 10月4日の研究会では、JARLとしては座長の提案内容について決して賛成したわけではなく、この案でパブリックコメントを行うことを承認したのみであり、最終承認決定はあくまでも、パブリックコメントの結果を踏まえた12月以降の研究会で行われるものであります。

 すでに決着したような紛らわしい一部の報道に惑わされないようにしてください。

 また、この頁をご覧になった皆様方におかれましても、各自でご判断の上意見を提出して頂きますようお願いいたします。

と言う事です。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#この件は、JARL電磁環境委員であり、Webサイト「Preserve Spectrum against PLC/BPL interferences ! 」で知られる、武藤さん(JH5ESM)からお知らせ頂きました。武藤さんのサイトに、このPLCの問題に関する素晴らしい要約が掲載されていますので、合わせて是非ご覧下さい。今回の共存案はアマチュア無線を壊滅に追いやる可能性が大であるのみならず、全ての短波帯ユーザーや研究関係、教育関係、医療関係に多大なる影響を与える可能性が大きい大変問題のある案だと思われます。どうぞ、今回のパブリックコメントに応募される事をお願い致します。

2005年11月07日

JARL大阪府支部「PLCに関するパブリックコメントの応募のお願い」

JARL大阪府支部のサイトに、「PLCに関するパブリックコメントの応募のお願い」が掲載されています。

同サイトによると、

 平成17年1月から行われていた「高速電力線搬送通信(PLC)に関する研究会」において、先日、「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案(PDF)」が取りまとめられた事を受け、2005年11月21日までの期間、総務省が、「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」を、国民のみなさんに対して行っています。

 JARL(社団法人日本アマチュア無線連盟)と致しましては、10月22日~23日にかけて行われた「第482回理事会」において、JARL電磁環境委員会で今後専門的に検討した上で、JARLとしてのパブリックコメントを提出すると言う事が決定しております。

 しかしながら、この問題に関してましては、日本のアマチュア無線家全体の利害に関係する物である事から、個々のアマチュア無線家が国家に対して意見を述べる事も重要ではないかと、JARL大阪府支部としては考えております。

 そこで、当支部と致しましては、日本のアマチュア無線家のみなさまに、ご意見を総務省へ送って頂く事をお願い申し上げます。

 なお、パブリックコメントへの意見の提出方法などに関しましては、当Webサイトの「PLCに関するパブリックコメントの応募のお願い」をご覧下さい。

  日本のアマチュア無線家のみなさまのご協力を、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

と言う事です。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

JARL兵庫県支部JARL奈良県支部JARL和歌山県支部JARL京都府支部のサイトにも、この件に関するリンクが掲載されています。

2005年11月04日

PLC電力線通信って何だ?「PLCパブリックコメント追加情報」

平成17年1月から行われていた「高速電力線搬送通信(PLC)に関する研究会」において、先日、「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案(PDF)」が取りまとめられた事を受け、2005年11月21日までの期間、総務省が、「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」を行っていますが、パブリックコメントを提出する際に有益な情報が、ライターの三上洋さんが開設されているWeblog「PLC電力線通信って何だ?」の記事「PLCパブリックコメント追加情報」で掲載されています。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

2005年10月31日

月刊ファイブナイン「みんなでPLCのパブコメを出そう!」

日本の多くのDXerが購読しているDX専門雑誌である月刊ファイブナイン(草野編集長(JA1ELY))が、「みんなでPLCのパブコメを出そう!」と言う事で、2005年11月21日まで総務省が行っている「高速電力線搬送通信(PLC)と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」に反対意見を応募して欲しいと言う呼びかけを、Webサイト上で行っています。

なお、同Webサイトによると、

 パブリックコメントの結果次第でPLCが短波に進出するか否かが決まります。将来の世代にアマチュア無線のDXingの楽しさを伝えるためにも是非、現在の技術では共存は無理、絶対反対の意見を出しましょう。
 東京天文台や短波放送のように絶対反対を主張しないJARLの弱腰には失望しましたが、今こそ実際にDX通信を楽しんでいる我々の出番です。許容値案ではDPアンテナで21メガを受信するとPLCノイズはS9を振る強さです。こんなのが隣から出たら完全にお手上げです。皆んなに呼びかけて兎に角数多くパブコメを提出しましょう。

と言う事です。

詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

2005年10月29日

総務省「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」

すでに各所で報じられていますが、総務省は、2005年11月21日までの期間、「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」(所謂パブリックコメントの募集)を行うそうです。

この意見募集は、平成17年1月から行われていた「高速電力線搬送通信に関する研究会」において、先日、高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案(PDF)が取りまとめられた事を受けての事だそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#この研究会に関しては、先日お伝えしましたように、「推進・反対派両者の折り合いつかずに決着」と言う事だそうです。この記事をご覧になったみなさんも、日本のアマチュア無線家としてのご意見をパブリックコメントにお寄せください(必読書類として、「ラジオ日経の意見書(PDF)」を推奨致します)。今回のパブリックコメントの募集は、PLCに反対する日本における最後で最大のチャンスだと思われます。

追記:なお、この件に関して参考になる各種リンクを、当ニュースのこちらの記事に掲載しております。是非合わせてご覧下さい。

ベルギーのアマチュア無線連盟による100Mbps屋内PLCの干渉実験結果

HF-PLC Watching Siteの記事によると、ベルギーのアマチュア無線連盟(UBA)による100Mbps屋内PLCの干渉実験結果が、同連盟のWebサイトで公開されているようです。

なお、上記の干渉実験結果のサイトで、実際のPLCからの干渉を受けている状態の短波帯における受信音声ファイルが、下記のように公開されています。

THE SOUND OF PLC

We know many hams, but also many people involved in rule setting and decision making, have never heard what the interference from a PLC system sounds like on the HF bands. Have a listen, and judge for yourself.

7MHz SSB, PLC starting up over a QSO.
Click here to listen (100 kB MP3 file)

sound of PLC in AM (on 21 MHz).
Click here to listen (53 kB MP3 file)

sound of PLC in SSB (on 28 MHz).
Click here to listen (27 kB MP3 file)

sound of PLC in SSB (on 7 MHz).
Click here to listen (37 kB MP3 file)

sound of PLC in SSB (on 14 MHz).
Click here to listen (27 kB MP3 file)

more sound of PLC in SSB (on 28 MHz).
Click here to listen (31 kB MP3 file)

You may wonder why we hear so little on these recordings but the whine on AM and the noise on SSB. The reason is simple: the whine and the noise covers up most signals. These audio recordings are much more impressive when linked to an image, a documentary video using all this material is in preparation. We are sure by now we have triggered your curiosity about PLC and our tests and field trials. In that case, sit back, take your time and study the entire report. And if it does not answer all of your questions, feel free to contact the authors of this report.

詳しくは、上記のリンク先をご覧下さい。

#この実験は、屋内PLCの実験と言う事ですので、今回の総務省のパブリックコメント(「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」)で前提になっている条件に近いのではないかと思います。とにかく、一度聞いて頂ければ、現状の技術でのPLCが実装された場合、アマチュア無線がどうなるかと言う実感が掴めます。

2005年10月27日

パブリックコメントを連名で出す場合の扱い

平成17年1月から行われていた「高速電力線搬送通信(PLC)に関する研究会」において、先日、「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案(PDF)」が取りまとめられた事を受けて、現在総務省が、「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」(所謂パブリックコメントの募集)を行っていますが(2005年11月21日まで)、本日筆者(白原、7J3AOZ)が総務省 総合通信基盤局 総務課に問い合わせしました所、連名によるパブリックコメントの数は、あくまでも別々に数えて頂けると言う事です。

パブリックコメントを連名で提出する場合は、例えば、下記のように書いて欲しいと言う事です。

意見書

平成  年  月  日


総務省総合通信基盤局
 電波部電波環境課 あて

この意見は、○×名によって提出されています。提出者のリストは別紙を参照願います。

「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」に関し、下記のとおり意見を提出します。

---

意見の内容

---

意見書を提出する場合、団体名で提出しますとその意見は1件とカウントされますが、この方法で個人として提出すると、別々の意見としてカウントされます。もし、PLCには反対だけど、文章を考えたりするのが難しくて...と言う方が多いようでしたら、一つの意見を連名で提出してみてはいかがでしょうか?

なお、提出者リストには、必ず下記の項目が全員分必要な事にご注意下さい(匿名での意見はパブリックコメントとして認められません)。

郵便番号
住所(ふりがな)
氏名(ふりがな)
電話番号乃至電子メールアドレス

#大変お忙しいところ、時間をかけてこのようなケースを考慮して頂きました、総務省 総合通信基盤局の担当官のみなさんに、筆者は大変感謝致しております。なお、この件に関しましては、当ニュースのこちらの記事も是非ご覧下さい。

追記:なお、パブリックコメントの数は、総務省の方針に影響を与える可能性は大きいですが、必ずしも数が多いほうの意見が採用される訳では無い事にご留意ください。

野尻抱介さん(星雲賞受賞SF作家、アマチュア無線家)がPLCに反対を表明

平成17年1月から行われていた「高速電力線搬送通信(PLC)に関する研究会」において、先日、「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案(PDF)」が取りまとめられた事を受けて、現在総務省が、「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」(所謂パブリックコメントの募集)を行っていますが(2005年11月21日まで)、星雲賞受賞作品「太陽の簒奪者」などの作品で知られるSF作家の野尻抱介さん(アマチュア無線家)が、PLCに対する反対をご自分のWebサイトで表明しています。

同サイトでは、

PLC(電灯線インターネット)に反対します。

 これは単なる趣味や学術研究にとどまらない、より深い意味を持つ社会問題と考えています。

 私たちは電磁波を通して自然界を観てきました。かすかな星の光。惑星や銀河の放つ電波のささやき――そして人為的な放送電波にも、気象や電離層、ひいては太陽活動のありさまが反映されています。

 PLCは、波長の長短を除外して考えれば、夜空から星を奪う光害と同じものです。光害やデジタルノイズの氾濫を許すのは、自然に対する感受性の鈍磨です。こうしたノイズが過去20年にどれほど空を汚したか、天文学者や無線家、BCLの意見は一致しており、現状維持でよいなどということは断じてありません。

 空から届くかすかな電磁波に目をこらし、耳を澄ませることで得られる感動は、かつてなら誰でも味わえました。その感動を忘れなかった人々が、天文学や電子工学の礎を築いたのです。目先の利益や利便性ばかりを考え、この感動を子供たちから奪うことが、大人である私たちに許されるでしょうか。これ以上負の遺産をのこさないために、私はPLCに反対します。

と言う大変美しい文章での意見が表明されています。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#さすがに、プロの素晴らしい文章ですね。この記事をご覧になったみなさんも、是非日本のアマチュア無線家としてのご意見をパブリックコメントにお寄せください(必読書類として、「ラジオ日経の意見書(PDF)」を推奨致します)。また、当ニュースのこちらの記事も、合わせてご覧頂ければ幸甚です。

2005年10月26日

WPC EXPO 2005で、PLCモデムが展示、実演

HF-PLC Watching Siteの記事によると、10月26日(本日)~29日に東京ビッグサイトで開催されるWPC EXPO 2005に、PLCの業界団体である高速電力線通信推進協議会(PLC-J)がブース(ブース番号3410)を出展しているそうです。

なお、

この展示会では高速電力線通信推進協議会(PLC-J、会員48社)の会員各社のモデムを一堂に集めて展示します。さらにPLCモデムを用いた高速インターネットアクセスを体験頂けます。

と言う事です。

詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#HF-PLC Watching Siteの記事でも書かれていますが、どなたか行かれる方のレポートをお願いしたい所です。

2005年10月17日

反PLCキャンペーン

Nagoya DXers Circle(NDXC)のWeblogであるNDXC BLOGの記事によると、同サークルは、反PLC(電力線搬送通信)キャンペーンを行うそうです。

上記の記事によると、

PLC問題も次回のパブリックコメントで実用化へ突き進む状況です。
HAMに関してはHAMバンドにノッチを入れることでかなりの改善が見込まれJARLは容認の方向のようですが、放送バンドに関しては何の対策も取られておりません。

そこでNDXCでは反PLCのキャンペーンをはります。
日本でBCL/DXの出来なくなる日が近づいています。
BCL/DXer/HAMの皆さんのご協力をお願いいたします。

と言う事です。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

ラジオ日経のWeblog「PLC(高速電力線搬送通信)問題を考える」の記事でも、この件が取り上げられています。また、JA7AO Weblogの記事で紹介されている「高速電力線搬送通信に関する研究会」の資料である「日経ラジオ社」の意見書(PDF)は、PLCの実装に関して大変明快な反論がされていますので、合わせてご参照下さい。この件に関しては、10月中旬にパブリックコメントが募集される予定になっていますが、アマチュア無線家としてパブリックコメントを出す事はもちろん、Weblogをお持ちのアマチュア無線家のみなさんは、是非この件を取り上げてNDXC BLOGの該当記事にトラックバックを送ってあげて下さい。匿名/記名を問わず、一定の数のトラックバックは充分アマチュア無線家の意思を示す事になると思います。

2005年10月15日

ARRL Calls on FCC to Shut Down Virginia BPL System

ARRLのサイトのニュースによると、ARRLはバージニア州Manassas市におけるBPL(Broadband over Power Line、電力線搬送通信)システムが、無線通信に有害な影響を与えているとして、正式にFCCに苦情を申し立てたそうです。

同記事によると、ARRLは2004年の初めから、BPLシステムを運営しているCommunication Technologies社とManassas市当局に対して、無線通信への妨害に対する充分な対策が成されていないと申し立てを行っていたそうですが、運営側が「BPLによる無線通信に対する干渉は存在しない」として一向に対策を行わないため、今回の苦情申し立てになったそうです。

なお、現地では7MHz帯において10dB+から40dB+のノイズが発生しているそうで、米国海軍省によって行われた実地試験では、柱上のBPLモデムは数100フィート(100フィートで30m)の範囲にわたるノイズ発生源になっており、さらにBPLシステム側が近くの2~40MHz帯の無線送信機からの影響を受けると言う事も判明したそうです。

詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#先日、当ニュースに、日本におけるPLC/BPLが「見切り発車」されそうだという記事を掲載しましたが、やはりBPLシステムを運営している側は「言を左右にして」対策を行わないようですね。筆者(7J3AOZ)は、日本でも同様な事が起こるのはまず確実じゃないかと考えています。なお、HF-PLC Watching Siteの記事によると、『米ペンシルベニア州アレンタウンの電力・ガス会社PPLは、BPL実証実験を今月末で終了し、光ファイバー通信に集中する旨発表しました』との事です。PLC/BPLは商売にならないのは明らかですので、非常に賢明な判断だと思いますね。

2005年10月06日

CEATEC JAPAN 2005で、松下電器産業がPLCモデムを実演

Digital Ham Lifeの記事によると、現在幕張メッセで開催されているCEATEC JAPAN 2005(10月8日まで)において、松下電器産業がPLCモデムを実演すると言う事です。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

クレージーこんてすたーズの記事で指摘されていますが、実演ブースの写真を見る限りでは、とても一般家庭の状況を再現したデモとは言いにくいですね。そもそも、一般家庭の電灯線により線が使われている訳はないし、電線の距離も短すぎると思うのですが。技術スタディモデルと言うのなら、まあわからなくもないですけど(苦笑)

2005年10月05日

PLCが来秋にも実用化?

無線通信を壊滅させる恐れがあるとして、世界中の電波利用関係者から強い懸念が示されている技術である「高速電力線通信(PLC/BPL)」ですが、読売新聞のサイトが、総務省の研究会が電線から漏れる電磁波の規制値を設けることで大筋合意し、2006年秋にも実用化される見通しとなったと報じています。

しかし、HF-PLC Watching Siteの記事(及び記事からリンクされている日系BP社ITProの記事)によると、「推進・反対派両者の折り合いつかずに決着」と言う事のようです。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#「研究会がいつまでたっても決着せず,延々と実用化が先延ばしになるよりはまし」と言うのがメーカー関係者の本音だそうですが、市場にニーズがなく、かつ既存のインフラに著しい影響を与える技術を実用化されても困ります。そもそも諸外国の動向を見ても、PLC/BPLは(トライアルの結果、既存の無線通信に悪影響を与える事がはっきりしたため)ほとんど実用化されていない状況です。無駄な技術開発にリソースを費やすと、株主に損害を与えるだけじゃないかなと思うのですが。

追記:日系BP社ITProに掲載されている日経バイト誌の記事(電力線通信の高速化が来年解禁へ,ノイズ電流量はパソコンと同等)によると、『かねてから静穏な田園地帯の雑音レベルにまで下げることを要求していた日本アマチュア無線連盟によると,「35dB程度のノッチ・フィルタ(特定帯域の通信をカットするフィルタ)をアマチュア無線で使用する帯域に入れてもらえれば,要求している雑音レベルにまで抑えられる値だ」(日本アマチュア無線連盟 電磁環境委員会の芳野赳夫委員長)』と言う事です。

2005年08月18日

雑音環境下での受信に関する調査のお願い

武藤OM(JH5ESM)から頂いた情報を下記に転載します。

皆さん,こんにちは
JH5ESM/Cosy@JARL電磁環境委員会です.

ハムフェアまであとわずかですが,会場で"Preserve Spectrum"の活動の一つとして,「雑音環境下でどの程度弱い信号を聞き取ることができるか」という調査を実施したいと考えております.

一定レベルの雑音に埋もれた,信号レベルの異なる6つのモールス電文(60文字/分で,一電文約50秒)を音響受信していただきたいのです.
所要時間は約6分です.

(ハムフェア会場における)実施の時間及び場所は次のとおりです;

20日(土)
・随時,JH5ESMを捕まえていただければ実施いたします.
・QRPクラブ,QRPの里,MacHam2005及びJARL技研コーナーとその周辺にいます.
・また夕方以降は「QRPerの集い」に出席しておりますので,こちらでも実施可能です.

21日(日)
・「第3回JARL技術シンポジウム」の1400~1520に私が講演(or講談or放談?)する「電力線搬送通信の国内外の動向」の中で実施します(この場合はCDラジカセからの再生になりますので,ちょっと聴き取りづらいかも);
・その他の時間については,随時JH5ESMを捕まえていただければ実施します.

なお後日,私のWEB上でも実施できるようにする予定ですので,ハムフェアでこの調査に参加いただけなかった方,ハムフェアに来られなかった方等,広く皆さんのご協力を募る予定にしております(その場合はこの場を借りてあらためてアナウンスさせていただきます).

皆様のご協力をよろしくお願いいたします.
また,ハムフェアにいらっしゃる予定のお知り合いの方々にご周知いただけれ ば幸いです.

お問い合わせは「識別信号@受信証ピリオド網」までお願いします.
hotmailは発信専用で受信しておりませんので,そちらへ連絡いただいても何のレスポンスもいたしません.

なお,本メールは転載自由とします(転載される場合には,この後に続く署名欄も含めてください).

._._.
de JH5ESM, Cosy MUTO
http://homepage3.nifty.com/jh5esm/
..._._

なお、『シンポジウムの時間枠以外は,器材の関係で「一度に一人ずつ」です.あらかじめご了承下さい.』と言う事です。

TNX JH5ESM

2005年05月26日

電力線通信の研究会における漏洩許容値の議論

日本経済新聞社のIT Proニュースによると、5月23日に総務省が行った「高速電力線搬送通信に関する研究会」の第5回会合において、座長である東北大電通研の杉浦行教授が前回の会合で出した、PLCによるノイズの漏洩許容値についての「高速電力線通信推進協議会(PLC-J)案とCISPR案のどちらが適しているか意見を提出して欲しい」と言う宿題に対しての回答が出され、メーカー、業界団体からは「どちらかの意見に同意する」と言う意見が出されたそうですが、(社)日本アマチュア無線連盟(JARL)日経ラジオ社は「ITU-Rで規程されている静かな田園地域でのノイズ・レベルを基準にしてほしい」と反論したそうです。

これに対して、杉浦教授は「既にありとあらゆる電化製品がノイズを出している状態の中、PLCから漏れるノイズだけを区別して、許容値を余計に厳しくする理由はあるのか」と言う見解を述べたそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#そもそも、電化製品が出すノイズによって、電波通信が影響を受けているのが問題だと言う意識が無いのがなんだかなですね。「PLCの導入はせねばならない」と言う結論があって、後はどうつじつまを合わせるか...と言う出来レースに見えます。欧米における電化製品の電磁波漏出許容規格は、日本の物の数倍厳しいと言う現実を知っているのでしょうか?(苦笑)

2005年01月31日

オーストラリア(VK)におけるBPL/PLCの近況

クレージーこんてすたーズ (Crazy Contesters)の記事によると、HF-PLC Watching Siteの記事で、オーストラリア(VK)のBPL/PLCの近況が掲載されているそうです。

上記の記事によると、

7MHz帯の受信状況は実験サイトから数百mの範囲で通信を壊滅させ、1kmを超える範囲で潜在電界強度を上回るレベルだったという。
と言う事です。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧ください。

#1実験サイトで数100mの範囲で通信が壊滅するのであれば、日本で一般家庭に導入されると7MHz帯の使用は出来なくなりますね(苦笑)

2005年01月23日

電力線ネット実用化で研究会

HF-PLC Watching Siteの記事によると、総務省が電力線ネットの実用化に向けた研究会を発足させたそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先の記事をご覧下さい。

2005年01月08日

松下電器産業、三菱電機、ソニーがPLCの普及と規格統一を目指す業界団体を3月に設立

各種のメディアで報じられていますが、松下電器産業、三菱電機、ソニーの3社が、PLCの普及と規格統一を目指す業界団体を3月に設立するそうです(朝日新聞の記事はこちら)。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#上記の記事によると、『総務省も06年の利用解禁に向けて検討を始めた』となっていますが、この件に関するJARLのコメント中の、『なお、総務省から、2005年1月から同省主催による、JARLも含めたPLCに関する研究会を発足する予定との連絡は受けておりますが、研究内容、メンバー、スケジュール等は未定です』に対応しているのでしょうか?