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2005年11月16日

「高速電力線搬送通信に関する研究会」意見の募集に関するJARLの考え

平成17年1月から行われていた「高速電力線搬送通信(PLC)に関する研究会」において、先日、「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案(PDF)」が取りまとめられた事を受け、2005年11月21日までの期間、総務省が、「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」を、国民のみなさんに対して行っています。

この件についての社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)としての見解が、「高速電力線搬送通信に関する研究会」意見の募集に関するJARLの考えとして、JARLのWebサイトに掲載されています。

同サイトによると、

 10月4日の研究会では、JARLとしては座長の提案内容について決して賛成したわけではなく、この案でパブリックコメントを行うことを承認したのみであり、最終承認決定はあくまでも、パブリックコメントの結果を踏まえた12月以降の研究会で行われるものであります。

 すでに決着したような紛らわしい一部の報道に惑わされないようにしてください。

 また、この頁をご覧になった皆様方におかれましても、各自でご判断の上意見を提出して頂きますようお願いいたします。

と言う事です。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#この件は、JARL電磁環境委員であり、Webサイト「Preserve Spectrum against PLC/BPL interferences ! 」で知られる、武藤さん(JH5ESM)からお知らせ頂きました。武藤さんのサイトに、このPLCの問題に関する素晴らしい要約が掲載されていますので、合わせて是非ご覧下さい。今回の共存案はアマチュア無線を壊滅に追いやる可能性が大であるのみならず、全ての短波帯ユーザーや研究関係、教育関係、医療関係に多大なる影響を与える可能性が大きい大変問題のある案だと思われます。どうぞ、今回のパブリックコメントに応募される事をお願い致します。

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コメント

許容値の算出の資料を見てみましたが無理やりあの数字を出したような感じを受けました。ノイズがコモンモード電流だけで規定できるのかは別問題として・・・
例えば、市街の雑音レベルを基準にしており、さらに現在は雑音が増加しているはずだとしてマージンを取ってないこと。評価方法も、隣家であっても10mない場合も多いですし、高さで強度が変わるにもかかわらず全方向のデータを取っていません。また建物による減衰量を考慮していますが、全面壁の家を想定しているのでしょうか。窓など開口部はなにもないと一緒ですから減衰量の考慮自体ナンセンスです。
最悪ケースを考えると許容値としては少なくとも試算値より30dBないしは40dB低い値としなければダメなんじゃないでしょうか。

JF1SQCさん,こんにちは

ぜひそのご意見を提出下さいますようお願いいたします.

集合住宅では無線やSWLは諦めろというような内容ですよね。アパマンハムの私としてはそんなことになったらたまったものではありません。
集合住宅では共存条件案で想定しているような建物による遮蔽効果は期待できず有害な混信を受ける事が予想されるため共存条件案には反対するというような趣旨で意見を提出しました。

宗樂さん、今晩は。コメントありがとうございます。

パブリックコメントを提出して頂いたと言う事で、ありがとうございます。

遮蔽効果に関しては全くその通りで、あの実験条件は、木造の集合住宅が数多くある日本の国情に全くマッチしていない、ひどい物だと思っています。

国民の意見を無視しないで、総務省が正しい判断を行ってくださる事を祈っております。

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