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2005年10月15日

ARRL Calls on FCC to Shut Down Virginia BPL System

ARRLのサイトのニュースによると、ARRLはバージニア州Manassas市におけるBPL(Broadband over Power Line、電力線搬送通信)システムが、無線通信に有害な影響を与えているとして、正式にFCCに苦情を申し立てたそうです。

同記事によると、ARRLは2004年の初めから、BPLシステムを運営しているCommunication Technologies社とManassas市当局に対して、無線通信への妨害に対する充分な対策が成されていないと申し立てを行っていたそうですが、運営側が「BPLによる無線通信に対する干渉は存在しない」として一向に対策を行わないため、今回の苦情申し立てになったそうです。

なお、現地では7MHz帯において10dB+から40dB+のノイズが発生しているそうで、米国海軍省によって行われた実地試験では、柱上のBPLモデムは数100フィート(100フィートで30m)の範囲にわたるノイズ発生源になっており、さらにBPLシステム側が近くの2~40MHz帯の無線送信機からの影響を受けると言う事も判明したそうです。

詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#先日、当ニュースに、日本におけるPLC/BPLが「見切り発車」されそうだという記事を掲載しましたが、やはりBPLシステムを運営している側は「言を左右にして」対策を行わないようですね。筆者(7J3AOZ)は、日本でも同様な事が起こるのはまず確実じゃないかと考えています。なお、HF-PLC Watching Siteの記事によると、『米ペンシルベニア州アレンタウンの電力・ガス会社PPLは、BPL実証実験を今月末で終了し、光ファイバー通信に集中する旨発表しました』との事です。PLC/BPLは商売にならないのは明らかですので、非常に賢明な判断だと思いますね。

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コメント

私もそのことを一番懸念しています。一度解禁になったら、訳のわからない製品も出回り、お役所に苦情を言っても取り合わない。今の現状がそのままです。
しかし、回答は、前向きに考えてくださいメーカーも「そのようなことが発生しないようにすると言っているから良いでしょ。」勝ち取るまでは、都合の良い事は何でも言いますもんね。 見切り発車のBPLの開放はかなり危険な要因が含まれています。

中村さん、まいどです。

もう中村さんが懸念している通りで、この手の技術は一度許してしまうと、もうとことんずるずると問題を引きずるようになってしまうと考えています(何か、別の話みたいですけど(笑))。

>かなり危険な要因が含まれています。

この辺の事は、有識者はみんな気が付いているようで、BPL陣営側のSONYでさえ『「アマチュア無線や短波放送との干渉無く利用できる「Coexistence」』を重要視していると発表していますよね。

#なお、松下電器さんには、松下幸之助さんの理念「一品たりとも不良品をお客様に届けてはならない」を実践するための部署があるはずと、坂井さん(JA3ATJ)のWeblogの記事にありました。最悪、その部署にユーザーの声として訴えると言う手段も考えられると思っています。

http://blog.zaq.ne.jp/ja3atj/article/251/
↑坂井さんのWeblogの該当記事です。

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