アマチュア無線におけるデータ通信は、TNCを使用するのが一般的でしたが、新しいデータ通信用の製品が出たようです。
HamNetさんが扱っているCanopy (キャノピー)と言う製品なのですが、「アマチュア無線帯域を利用し今までのTNC以上の高速なデータ通信を実現できる5.7GHz帯無線機です。アメリカで商用ベースで開発された高速データ通信用(パケット方式)無線機を日本の電波法で利用可能であることを、JARL,TSSの方々にご指導を頂き総務省電波管理局で免許されました。」との事で、データ通信速度は最大10Mbpsが可能だそうです。
具体的な接続方法は、コンピュータとアクセスポイント(これ自体が無線機になっています)をイーサネット(10/100baseT)で接続し、アクセスポイントをアンテナ直下に設置して、アンテナに接続するだけで済むようで、アマチュア無線を使用した無線LAN(プロトコルはTCP/IP)のように使用出来るようです。
なお、HamNetさんにおける実験では。1対1の接続で40Kmの距離の伝送に成功しているようで、通常のアクセスポイント<>サブスクライバー(端末機)間の通信でも、5Kmの距離の伝送が可能なようです。
さて、気になるお値段ですが(現在の所)、アクセスポイント(5700AP)が175,000円、サブスクライバーモジュール(5700SM)が100,000円、両方のセットが270,000円だそうです。
この製品の情報は2月号のCQ誌にも掲載されています。
#大変面白い製品ですよね。一般的に普及するには、もう少し安価にならないと難しいと思いますが、「人柱」の方が出てくれば(笑)、値段も下がって行くんじゃないかと思われます。しかし、出力250mWで40Kmも飛ぶんですねぇ...マイクロ波恐るべし(笑)