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2004年12月30日

【スマトラ島沖地震関連】筆者(7J3AOZ)からのお願い

現在、「スマトラ島沖地震」の被災地において多くのアマチュア無線局による非常通信が行われていますが、年末年始には日本のアマチュア局のQRVが増加する事から、非常通信に対する妨害を与える可能性があると思われます。

筆者が現時点で把握している、被災地での非常通信で使用されている周波数を下記にまとめましたので、大変お手数ですが、この記事をご覧になったみなさんに各所へのQSPをお願いします(申し訳ありませんが、転載される場合は出展を明らかにして頂けると幸甚です)。

80m帯 周波数不明(インドネシアで使用)
40m帯 7.050, 7.055, 7.060, 7.063, 7.090, 7.095, 7.160MHz
20m帯 14.125, 14.160, 14.190±10KHz,14.265MHz
15m帯 21.240(Best Propagation), 21.295, 21.300MHz

AO-51 Downlink 435.150MHz、Uplink 145.860MHz(PBBS)

※上記のリストは、World Wide MARAの情報により、12月31日14:45(JST)に更新しました。

以上、どうぞ宜しくお願い致します。

#なお、現地では限られた設備と限られた電源しか無いため、非常に弱い電波しか発射出来ないようです。例え、日本での入感が無くとも、上記の周波数での電波の発射はお控え頂きますようにお願い致します。

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ご協力頂きましたみなさん:

野田OM(JA1FY)、田中OM(JR3QHQ)を初めとするみなさんのご尽力で、JARL(社団法人日本アマチュア無線連盟)のサイトに上記の情報が掲載されました。

野田OM(JA1FY、JARL千葉県支部監査指導委員長)経由で、鈴木OM(JA1FGU、JARL千葉県支部長)と玉川OM(JH1AOY、JARL千葉県支部広報担当)のご協力を頂き、上記の情報をJARL千葉県支部のサイトに掲載して頂きました。また、NHKにも上記の情報を放送して頂くよう要請してくださったそうです。

田中OM(JR3QHQ、JARL大阪府支部長)が、各種のMLに上記の情報を転送して下さいました。また、宮本OM(JA3DBD、JARL関西地方本部統括幹事)が、JARL大阪府支部のサイトに上記の情報を掲載して下さいました。

田中OM(JG3QZN、JARL兵庫県支部長)によると、1月4日から運用を開始する阪神淡路大震災の10周年記念局(8N3117EQ)運用時に上記の周波数をアナウンスして下さるそうです。また、屋田OM(JL3JRY、JARL兵庫県支部ホームページ担当)が、JARL兵庫県支部のサイトに情報を掲載して下さいました。

杉浦OM(JF3PLF)のご尽力により、JARL京都府支部のサイトに上記の情報を掲載頂きました。

JARL茨城県支部のサイトJARL埼玉県支部のサイトに、上記の情報を掲載頂いているようです。

上記の他にも、多数のメーリングリスト、ホームページ、掲示板、Weblogなどに転載して頂いております。

みなさんの迅速なご協力に大変感謝致します。

【スマトラ島沖地震関連】Amateur Radio "Saved Lives" in South Asia

ARRLのサイトのニュースによると、インド洋に面する国々に大被害をもたらした「スマトラ島沖地震」(死者が8万人を越えており、10万人を越える恐れがあると報道されている)の被害によって通信が途絶した地域で、南アジアの多くのアマチュア無線家が人々の命を救うための努力を継続しているそうです。

Radio Society of Sri Lanka (RSSL)のVictor Goonetilleke会長(4S7VK)の報告によると、衛星電話が使用出来なくなったため、スリランカの首相でさえ世界との連絡手段は短波帯のアマチュア無線に頼るしかない状況だったそうです。また、現在の問題は、バッテリーの電力が尽き、さらに再充電するための発電機も無い事だそうです。

現在、タイのバンコクに滞在中のCharly Harpoleさん(K4VUD/HS0ZCW)の報告によると、Harpoleさんは現在14MHz帯でインドとの間の非常通信をサポートしているそうです。Harpoleさんは、地震の当日はアンダマン島のVU4RBI、VU4NROチームを訪問していたそうです。

アンダマン島で非常通信の運用を続けているVU4RBI、VU4NROチームのスポンサーであるインドのNational Institute of Amateur Radio (NIAR)からの報告によると、同チームはインド政府からの要請によりアンダマン島周辺地域の救援/救出活動における連絡手段を提供し続けているそうで、アンダマン島周辺地域においては、アマチュア無線が主な連絡手段になっているそうです。

また、インド本土では多くのアマチュア無線家が非常通信に従事しており、コンディションの低下や電波障害を克服するため、PSK31やCWでの通信が行われているそうです。

Indonesia Amateur Radio Organization(ORARI)の報告によると、ORARIは、インドネシア・アチェ州の自治政府がアマチュア無線の運用を禁止しているため、自治政府にインドネシア人のアマチュア無線家が非常通信を行うための許可を要請しているそうです(アチェ州は、今回の津波によってインドネシアでは最も大きな被害を被った地域です)。さらに、スマトラ島周辺ではVHFのレピーター及び80m帯を使用して連絡を保っている状態だそうで、さらにYB6ZZ乃至YB6ZESがnational emergency netのコントロール局となっており、7.055MHz21.300MHzを使用しているそうです。

オーストラリアのWireless Institute of Australia(WIA)では、短波帯をモニターして、支援を求めるあらゆる要求を報告するように会員各局に依頼しているそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#また、アマチュア衛星であるAO-51(AO Echo)は、非常通信に対応するため、12月30日の0305(UTC)より9k6 bps store-and-forward PacSat BroadCast Protocol (PBBS) modeに固定されるそうです。AMSAT-NAは、PBBS modeに切り替わった後は、一般のアマチュア無線のメッセージ交換に使用するのは自粛して欲しいとアナウンスしているようです。また、AO-51の各種スケジュールは保留され、予定されていたハイパワーFMリピーターモードへの変更は行われない事にご注意くださいとの事です。