The Canadian Amateur Radio Bulletinによると、Maritime Radio Historical SocietyのK6KPHは、2005年1月1日の00:00から24:00に開催される、ARRL Straight Key Night (SKN)(CWのみ、かつストレートキーの使用のみ可能なコンテストQSOパーティ)に参加するそうです。
K6KPHは、廃止された海岸局であるKPHの元オペレータで構成されている局だそうで、送受信設備はMaritime Radio Historical Societyが維持/管理を行っているKPHの設備を使用しているそうです(以下に英文を転載します)。
Equipment - As always, K6KPH will be using only the original KPH transmitters, receivers and antennas. No amateur equipment is used at the station.
The transmitters for 3.5Mc, 7Mc and 14Mc will be 1950s vintage RCA sets. The transmitters for 21Mc, and 18Mc, if activated, will be a Henry commercial sets.
Antennas - Transmitting antennas will be double extended Zepps for 3.5Mc and 7Mc and H over 2s for 14Mc, 18Mc and 21Mc. Power will be 1.5kW on all frequencies.
また、海岸局であるKPHも、1月1日の01:00から現地時間の夜明けまで運用されるそうで、広報や天候などの情報は426kcで送信され、500Kcの船舶や航空機の通信をモニターするそうです。また、Maritime Radio Historical Societyは「私達は、リスナーにMF信号を聞く最良の機会を与えることを望みます。また、KPHの受信レポートを期待しています。」とアナウンスしているようです。
なお、詳しくは上記のリンク先の記事をご覧下さい。
#K6KPHは、今年の6月に行われたARRL FieldDayでも運用が行われていますね。欧米では、こう言う近代の通信関係の設備も歴史的な遺産として保存されている例が多いのですが(スウェーデンの旧長波海岸局SAQ(Grimeton Radio)のように世界遺産に指定された物もあります)、日本ではそう言う動きがほとんど見られないのが残念な所です。
追記:力武さん(JJ1BDX)によると、『ARRL SKNはコンテストではなく,QSOパーティと同様の扱いです.参加してログを送ると,QSTにコールサインが載ります :-)』と言う事です。TNX JJ1BDX/3