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2003年12月25日

サンタバーバラ(カリフォルニア)とのARISSスクールコンタクト

ARRLのHPのニュースによると、12月23日にISS(International Space Station)の指揮官であるMike Foale(KB5UAC)さんと、サンタバーバラ(カリフォルニア)のモンロー小学校の生徒との間で行われたARISSスクールコンタクトが成功したそうです。

Mikeさんは、生徒からの「他の惑星上に生命が存在すると思いますか?」との質問に、「私は、私たちの太陽系以外の他の惑星上に生命は存在していると考えています。私は非常に多くの惑星が私たちの銀河(天の川)にあると確信していますし、その惑星のいくつかには生命が存在しているでしょう。但し、私たちが他の生命を見つけるためには、他の惑星に行くか、あるいは他の生命が発する電波を聞かなければなりません。」と答えたそうです。

#大変素晴らしい回答です。この答えを聞いた子供たちは、宇宙に対して大変興味を持つでしょうし、その中から科学者や宇宙飛行士やエンジニアが生まれてくるでしょうね。

2003年12月20日

Ham Radio in Space Reaches Another Milestone

eHam.netのニュースによると、先日からお伝えしていますように、ARISS(Amateur Radio on the International Space Station)のPhase2設備の搭載が、無事終了したようです。

新しいKENWOOD TM-D700Eトランシーバー(パケット用のTNC組み込み)は、乗組員の居室である、Zvezdaサービスモジュールに搭載され、2002年に行われたEVA(船外活動)によってISSの外部に設置された4本のアンテナ(これはHF帯からマイクロ波帯までをカバーする)を使用する事になるそうです。

また、新しいトランシーバーが搭載された事によって、ARISSは従来の設備(エリクソン製のハンディトランシーバー)と合わせて、マルチオペ、マルチステーションの環境が整ったと言う事です。

さらに、今後のフライトでVertex-StandardのFT-100が新しいSSTV装置と共に搭載される予定になっており、HF帯でのSSTV運用も期待されると言う事です。

#なお、「クリスマス前後にはNA1SSのアクティビティが上がるかも知れない」と言う話もあるようです。私も交信したいなぁ(笑)

2003年12月16日

イギリスのハムがMars Expressからの信号をキャッチ

eHAM.netのニュース(ARRL Letterよりの転載)によると、英国のCharlie Suckling(G3WDG)さんがESA(European Space Agency)が打ち上げた火星探査船であるMars Expressからの信号を受信する試みに成功したそうです。

現在、Mars Expressは火星への途上にあり、クリスマスに火星に到着し「ビーグル2」探査機を火星地表に着陸させる予定だそうですが、Charlieさんは12月9日に3mのパラボラディッシュアンテナを使用して、Xバンド(8.4 GHz)での受信を行ったそうです。

なお、ドイツのアマチュア無線チームもMars Expressからの信号の受信に成功したそうですが、これらの試みは、AMSAT-DLが現在2007年に打ち上げを計画している、Phase5-Aアマチュア火星軌道周回衛星ミッションにおける、地球地上局のテストと言う意味合いもあるそうです。

#すごいなぁ。2007年が楽しみですね(笑)

2003年12月12日

NA1SS Operation Possible this Weekend forJapan

ARRLのHPのニュースによると、先日からお伝えしているISS(国際宇宙ステーション)におけるARISS(Amateur Radio on the International Space Station)のRoy Neal(K6DUE)記念イベントの日本(とオセアニア)向け運用が、12月13日〜14日にかけて予定されているようです。

なお、ARISSのPhase2機材(KENWOOD TM-700A)のセットアップが今週終了したため、今までの運用よりISSからの信号が強力になっている可能性があるそうです。

また、現在ISSにはクルーが2人しか搭乗していないため、クルーの作業状況/スケジュールの関係で、パスのある時間帯に必ずしも運用があるとは限らない点に注意して欲しいと言う事です。

今回の日本へのパスがある時間帯は、以下の通りです。

13日 0833-0843
14日 0730-0740

使用する周波数は以下の通りです(PhoneのモードはFM)。

ARISS Frequencies
Worldwide voice and packet downlink: 145.80 MHz
Voice uplink for Region 3: 144.49 MHz
Worldwide packet uplink: 145.99 MHz

#前回のチャンスを逃した方も、今回はチャンスがあるかも知れません。がんばって交信に挑戦しましょう。

2003年12月08日

12月6日のISSの運用

12月6日に行われた、ISS(国際宇宙ステーション)におけるRoy Neal(K6DUE)記念運用の、北米における音声記録が、下記のURLにアップロードされています。

http://www.marexmg.org/fileshtml/issaudiofiles.html

#かなりのパイルアップのようですね。日本では今回の運用でもチャンスはなかったようですが、今週末に期待しましょう。

2003年12月06日

Expedition 8 Crew Might be On the Air for ARISS

eHam.netのニュースによると、先日お伝えしました、ISS(国際宇宙ステーション)におけるARISS(Amateur Radio on the International Space Station)のRoy Neal(K6DUE)記念イベントですが、12月6日に運用を予定しているようです。

先日の運用では、あまり北米/ヨーロッパ各局の要求を満たせなかったようで、今回の運用では北米及びヨーロッパへのパスがあるように、ISSの軌道を出来る限り変更するようですね。

#但し、このニュースではアジアへのパスは言及されていません...とほほ。

2003年12月04日

Six hams set to ride shuttle

ARRLのHP上のニュースによると、スペースシャトル・コロンビア号が2003年2月1日の空中分解事故で失われたために中断されていたスペースシャトルの飛行が、2004年9月より再開されるようです。

飛行再開後、最初に行われるミッションは「STS-114 "Return to Flight"」と呼ばれ、クルーには指揮官のEileen Collins(KD5EDS)さんを初め、日本人のミッションスペシャリストである野口(KD5TVP)さんなど、6人のアマチュア無線家が含まれるそうです。

#ミッションの成功をお祈りしています。それと...ARISSのオペレートもよろしくです(笑)>野口OM

2003年12月03日

OSCAR 14 Satellite Permanently QRT

米CQ誌のニュースによると、1990年に打ち上げられ、世界最初のデジタルモードが運用可能なアマチュア衛星になった、UoSat OSCAR-14(UO-14)がサイレント・キーになった事をARRLとAMSATが公式に発表したそうです。

この衛星は、打ち上げ後の最初の一年間は、Volunteers in Technical Assistance (VITA)のアフリカへのデジタル中継に使用され、アマチュア無線の用途としては使用できなかったそうですが、その後FM音声リピーターとしてアマチュア無線でも使用できるようになったそうです。

なお、衛星が使用不可能になった原因は、バッテリーが故障したためであると、衛星のオペレーターは推定しているそうです。

#古い衛星は去っていき、新しい衛星が打ち上げられる...アマチュア衛星プロジェクトはこうやって続いていくんですね。で...日本は?(笑)

AMSAT OSCAR Echo Set for March Launch

米CQ誌のニュースによると、最新のアマチュア無線衛星「OSCAR Echo」が、2003年の3月末日にカザフスタンのバイコヌール宇宙港(星の街)から打ち上げられる事が決定したそうです(詳しくはAMSATのHP上のこちらへ)。

この衛星は、ロシアのICBMを改造したロケットによって打ち上げられるそうで、PSK-31を含む様々なディジタル・モード、及び28MHz帯のSSBとFMの運用が可能なようです。

なお、この衛星に関しては、英国のAMSAT(AMSAT-UK)より$16000の寄付を得たそうです。

#ICBMを衛星打ち上げに使うのは、非常に良いアイデアだと思います。いっその事、全部衛星打ち上げロケットに改造しちゃえば、宇宙開発のコストも劇的に下がるのに(笑)

2003年11月28日

ARISSスクールコンタクト

eHam.netに転載されたARRLのブリテンによると、ISSの第8次クルーによるARISSスクールコンタクトが、11月25日に、オーストラリア南部のRenmark Primary Schoolとの間で行われたそうです。

また、今回のISS側のオペレーターは、第8次クルーの指揮官であるMike Foale(KB5UAC)さんで、Mikeさんの初めてのARISSスクールコンタクトだったそうです。

Roy Neal, ARISS Commemorative Event Start

先日お伝えした、ARISSによるロイ・ニールさん(K6DUE、8月16日にサイレントキー)の記念イベント(11月29日〜11月30日)の詳細スケジュールが、eHam.netに転載されたARRLのブリテンに出ています(ARRLによる写真入りの同記事はこちらへ)。

使用する周波数は以下の通りです(PhoneのモードはFM)。

ARISS Frequencies
Worldwide voice and packet downlink: 145.80 MHz
Voice uplink for Region 3: 144.49 MHz
Worldwide packet uplink: 145.99 MHz

また、日本との交信が可能な時間帯は、以下の通りです。

Japan:
Nov 29:
0844-0856 UTC (North)
1022-1032 UTC (North)
1158-1209 UTC (North)
1334-1345 UTC (Central)
1511-1519 UTC (South)
Nov 30:
0741-0754 UTC (North)
0920-0930 UTC (North)
1056-1106 UTC (North)
1231-1243 UTC (Central)
1408-1418 UTC (South)

先日お伝えしました、ARISSの第2フェーズの機材(KENWOOD TM-D700E、日本のARISSチームによる寄付)はすでに8月31日にロシアのプログレスによって運搬され、ISSに搭載されているようなので(詳しくはこちらへ)、この機材を今回のイベントに使っていれば、出力が最大25Wに増力されるため、追尾システムなしのGPアンテナでも交信できる可能性があるそうです。

#さらに、VertexStandardのFT-100も後日搭載される予定だそうです。

少なくとも、受信は出来る可能性が大ですので、みなさんも一度ワッチして見てはいかがでしょうか?

#なお、交信を試みる場合は、ショートQSOを心がける事を、くれぐれもお忘れなく。

2003年11月22日

ISS活動5周年

eHAM.netのニュース(The ARRL Letter, Vol 22, No 46からの転載)によれば、ISS(International Space Station/国際宇宙ステーション)が、宇宙に打ち上げられてから5周年を迎えたそうです。

ISSにはARISS(The Amateur Radio on the International Space Station)が設置されているのですが、最初のARISSの運用は2000年に行われたExpedition 1のWilliam Shepherdさん(KD5GSL、この人はISSの事を「Space Station Alfa」と呼んだそうです。かっこいい〜)、及びYuri GidzenkoさんとSergei Krikalevさん(U5MIR)によって行われたそうです。また、最初のARISSスクールコンタクトは、William Shepherdさんにより、シカゴの近くのルーサー・バーバンク小学校との間で2000年12月21日に行われたそうです。

現在、ARISSは第2フェイズの機材を搭載する準備を進めていて(ケンウッドTM-D700E)、これがISSに設置されると5W〜25Wに出力が増強されるそうで、それに加えてSSTVの運用機材なども設置するそうです。

#宇宙空間にアマチュア機を送り出すのは、テストや実際の運搬費用を含めて、莫大なお金がかかる事をお忘れなく(しょぼっとか言わないように)。

衛星通信ファン(及びSSTVファン)は設置されるのを楽しみに待ちましょう。

#余談ですが、NA1SS(ARISSのISS局)は有名なのですが、NN1SS(メリーランドのゴダード宇宙飛行センターの公式のARISS地上局)と言うのがあるのは初めて知りました。不勉強だったなぁ。

OSCAR-14 Silent and May be Lost

米CQ誌によると、今年の9月にOSCAR-14アマチュア衛星が寿命を迎え、沈黙したようです。この衛星は、英国のUniversity of Surreyが製作し、14年前に打ち上げられた物だそうです。