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2006年06月24日

新たなDXCCエンティティが誕生か?(続報)

先日お伝えしました、国民投票によって二つの国に分離する事が決定したセルビア・モンテネグロの件ですが、「CQ DX es TEST DE JF2SKV /NH0S Weblog」の記事によると、国連安全保障理事会は、国連総会にモンテネグロの加盟を認めるように勧告する決議案を、全会一致で採択したそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#これで、モンテネグロがDXCCのニューエンティティとして誕生する可能性が極めて高くなったのではないかと思います。なお、クレージーこんてすたーズの記事によると、International DX Festival in Montenegroが、モンテネグロの独立に合わせて開催されるそうです。このイベントで、ニューエンティティが大規模にサービスされるのではないでしょうか。

追記:小島さん(JF0ESV)から、下記のようにご指摘を頂きました。

セルビア・モンテネグロ(Serbia and Montenegro) についての以下の内容について本日(2006年6月27日)確認しました.

http://jh3ykv.rgr.jp/mt/archives/2006/06/dxcc_2.html

事実関係はともかくとしても,どうやら国連安全保障理事会が独立をじきに承認する様子ですね.

ただし,CQ Ham Radio 2006年7月号の204ページにも紹介されておりますように,セルビア側とモンテネグロ側の内政と自治の実情についての国際的な視点からの理解も大切だと思います.

DXCC new entity の誕生だけを安易に喜ぶというのは,当初のユーゴスラビア連邦共和国(the Federal Republic of Yugoslavia)からの歴史と国際情勢を鑑みた場合には,偏った意見になるかも知れないという小野彰彦さん(JK1OPL)のご意見も重要だろうと,私なりには考えます.

事実どおりに理解する必要があると私は思います.

したがって,以下にあるようにネット上で簡単に分かる限りの範囲内で調べてみました.DXCC レースとは直接関係はないのかも知れません.幾分長くなりますので,国際問題にご興味とご関心をお持ちの方のみ,以下を参考にされるとよいと思います.

Serbia and Montenegro として,Montenegro の独立について,インターネット上で簡単に検索しただけでも,相当の新聞記事があります.

http://www.nytimes.com/2006/06/23/world/23briefs-005.html (The New York Times)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060621-00000024-yonh-kr (YONHAP NEWS)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060616-00000128-mai-int (毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060605-00000004-san-int (産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060604-00000070-kyodo-int(共同通信)

The United Nations Security Council (http://www.un.org/docs/sc/) のウェブ上では今のところ,正式なことは現時点(日本時間2006年6月27日午後11:45)では,モンテネグロ共和国の正式な独立の日程については言及されていないようです.

A piece of information on Montenegro is formally reported by the UN Security Council on the statement that is published on 22 June 2006, as is found as follows:

United Nations S/RES/1691 (2006) Security Council Distr.: General 22 June 2006
06-40089 (E) *0640089* Resolution 1691 (2006)

http://daccessdds.un.org/doc/UNDOC/GEN/N06/400/89/PDF/N0640089.pdf?OpenElement

Therefore, we just confirm, at least, the procedures are under progress for the independence of Montenegro at this moment.

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The Security Council,
Having examined the application of the Republic of Montenegro for admission to the United Nations (S/2006/409),
Recommends to the General Assembly that the Republic of Montenegro be admitted to membership in the United Nations.
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英文を理解する限りでは,

国連安全保障理事会は,モンテネグロ共和国の国連への申請は審査段階であり,国際連合総会にモンテネグロ共和国が国際連合の構成員となる資格が認められるように忠告(推薦)している

ということだけです.

モンテネグロ共和国の独立についての具体的な日程については,正式には国連からは公表されていないということだと私なりには理解しています.

国際問題を取り扱う場合には,国際連合では日本語は正式な言語としては使用できません.

国際情勢について言及する場合には,日本語ではなく,英文そのものを直に読んで判断しなければならないと思います.

Literature and setence stated in English language have to be comprehended based on its own language.

TNX JF0ESV

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