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2005年07月26日

Philippines Hams may loose 70 CM

The Canadian Amateur Radio Bulletinによると、フィリピン政府当局は、広帯域の商業データ通信用に430MHz帯のアマチュアバンドを含む周波数帯を割り当てると発表したそうで、そのためフィリピンではアマチュア無線に430MHz帯が使用できなくなる恐れがあるようです。

これは、フィリピンにおけるインターネットへの接続率が人口の5%に過ぎない事から、データ通信インフラの整備が急務であるという政府の要請に従っての事だそうですが、フィリピンのアマチュア無線連盟(PARA、PHILIPPINE AMATEUR RADIO ASSOCIATION)会長であるJose Mari Gonzalezさん(DU1JMG)は、「430MHz帯は国際的に決まっているアマチュア衛星通信の周波数が含まれており、このままこの周波数をデータ通信に割り当てた場合は、IARU(International Amateur Radio Union、国際アマチュア無線連合)に提訴し、国際的な周波数割り当てを変更しないようにITU(International Telecommunication Union、国際電気通信連合)からフィリピン当局に警告を行うように要求するつもりです」と語ったそうです。

なお、詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。

#日本でも、430MHz帯を利用するRFIDタグの実証試験が、現在各地で行われているようですが、10mWの出力であるにも関わらず近隣ではS5程度の妨害をアマチュア無線に与えるようですね(これは基地局のアンテナ利得にもよるのかも知れません)。ただ、どちらかと言うと、違法運用を行っている(これはアマチュア無線の資格とコールサインは持っているが、業務にアマチュア無線を使用している局も含まれます)局の電波がRFIDシステムを妨害する可能性の方が高いんじゃないかと言う話を、筆者(7J3AOZ)は聞いています。それはともかく、アマチュアバンド防衛に対するPARAの健闘を祈念しております。

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