145.80MHzで国内局が送信する事は出来ません
現在、国際宇宙ステーション(ISS)のアマチュア無線局との144MHz帯での交信における受信(ダウンリンク)周波数は、145.80MHzが使用されていますが、この周波数で国内局同士の交信が行われている件が、「QRZ? 一人ずつ呼んでください。」の記事(こちらとこちらとこちら)に掲載されています。
この件に関しては、ARISSメンターである安田OM(7M3TJZ)が総務省に問い合わせた結果が「ARISSスクールコンタクト」Weblogの記事に掲載されていますが、総務省の見解ではバンドプランにおける利用区分の境界周波数は「どちらにも属さない」となっており、日本国内のアマチュア無線局が電波を発射する事は電波法により禁止されていると言う事です。
上記の事から、145.80MHzで日本のアマチュア無線局が送信を行う事は「完全に違法」ですので、この周波数を使用している方がおられましたら、至急お止めになる事をお願い致します。
なお、ISSとの交信時に145.80MHzで電波を発射しているのは、ISSのアマチュア無線局であるNA1SSで、この局は米FCC管理下の局であり日本の電波法は関係ありません(日本の局は、バンドプラン上、ISSとの交信に限って広域帯の電話(FM)にも使用することが出来るとなっている144.3~144.5MHzで送信しています)。従いまして、ARISSスクールコンタクトにおける145.80MHzの(受信における)利用は、日本の電波法上「完全に合法」である事にご注意ください(7MHz帯で、米国とSSBでQSOする際に行うスプリット運用と同じ解釈です)。
#この件に関しては、クレージーこんてすたーズの記事にも取り上げられています。