« 【スマトラ島沖地震関連】AMATEUR RADIO AND THE ASIAN TSUNAMI DISASTER | メイン | Arkansas club announces Field Day 2A plaque, 2004 winners »

2005年01月07日

母里小学校でのARISSスクールコンタクトが成功

田中OM(JG3QZN、JARL兵庫県支部長)からの情報によると、先日からお伝えしておりました兵庫県加古郡稲美町立母里(もり)小学校におけるARISSスクールコンタクトが、本日(1月7日)行われ、無事成功を収めたそうです。

なお、ISS(国際宇宙ステーション)の宇宙飛行士に対して、アマチュア無線を通して質問を行った子供達は12人で、約100人の見学者と、神戸新聞、毎日新聞、朝日新聞、読売新聞、産経新聞、CATVバンバンTVの各社が取材に訪れたそうです。また、会場では、インド洋に面する国々に大被害をもたらした「スマトラ島沖地震」の被害に対する募金も行われたそうです。

ARISSスクールコンタクトとは、国際宇宙ステーション(ISS)に設置されている、ARISS(The Amateur Radio on the International Space Station)機材を利用して、世界各国の学生とISSの乗組員との間でアマチュア無線を使って交信すると言う貴重な経験をしてもらうために行われているNASA主導のイベントです。また、ARISSスクールコンタクトでの通信を行う学生は、ARISSスクールコンタクトにおけるISSとの交信に限り、電波法の法令上の特例としてアマチュア無線技士の資格を必要としません。

追記:現場に立ち会った当クラブの田中さん(JR3QHQ、JARL大阪府支部長)のレポートが、この記事にコメントされています。是非コメントもお読みください。

Google AdSence

コメント

 今回は、関西で5回目のARISSでしたが毎回感動があります。

 今回のARISSは、仰角最大約32度ということで今までと違い低い仰角での交信でした。

 スタッフ一同、仰角が低い為交信時間が短くなるのではと心配しましたが、その当てが外れすばらしい音質と安定度で交信できビックリしました。

 交信開始時間から2・3回の呼び出しでノイズもなくはっきりと今回の宇宙飛行士チャオさんお声が聞こえてきました。

「このときが一番緊張します」

 子供達の質問に対して1度も聞き返しなくてきぱきと答えていただき効率の良い交信でまるでパイルアップをさばく優秀なコンテスターの交信の様でした。

 予定していた質問が終了してもまだ時間があったためコントロールオペレーターの田中さんまでが質問をしたほどです。

 その質問に答えて、最後のファイナルを送りISSからのファイナルを受信して交信が終わりました。完璧な交信でした。

 最後にチャオさんが「73」を送ってきたのが印象的でした。

 スタッフも何の心配も無くゆっくり交信内容に耳を傾ることができました。

 今後コンタクトを行うときの最大仰角は45度くらいが一番良いのではないかと思います。完璧と思われるISSが仰角90度近くの真上の時は、約1分間ほどアンテナの位置関係から電波が入感しなくなりますのでこれを避けるためにも45度と言うのが良いようです。

 他の要因として、ISS側の無線機が新しくなりケンウッドの物に変わりパワーがアップしたのもあるかもしてません。

 また、子供達もリハーサルの時と違い、本番でははっきりした口調で大きな声で質問をしていました。

 私は、会場の前の子供達いる端にいましたが交信を終えて私の横にくる子供達の感動から出てくる独り言を聞かせて頂きました。「よしゃー、できたー」「ばっちり通じた」とか思わず声が出てくるのでしょう。

 母里小学校のみなさん交信成功おめでとうございます。

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)