W1AW, K1D to be On the Air for Kid's Day, January 2
日本のアマチュア無線界はメンバーの高齢化が問題になっていますが、米国では11年前から面白い試みが行われているようです。
ARRLのニュースによると、子供たちにアマチュア無線を体験させ、かつ大人が子供達にアマチュア無線を指導する機会を与えるためのARRLのイベントである「Kid's Day」が、2005年1月2日の18:00〜24:00(UTC)に行われるそうです。
ARRL Education and Technology Program CoordinatorのMark Spencerさん(WA8SME)は、「個人的な指導は、アマチュア無線に対する関心を得る最も有効な方法です。」と語っているそうで、何人かの子供達をARRLのHQ局であるW1AWから「Kid's Day」に参加させる予定だそうです。また、Spencerさんは、自分の子供、近所の子供、姪、甥、お孫さんなどを「Kid's Day」へ誘う事を提案しているそうです。
さらに、New Hampshire州のKid's Day promoterであるPeter Schipellitiさん(W1DAD)とJeanne Schipellitiさん(K1MOM)ご夫妻(DADとMOMなんですね)は、「Kid's Day」前後に特別局のK1Dを運用する事を予定しているそうです。
なお、「Kid's Day」の呼び出しは「CQ Kid's Day」で行われ、子供達が相手局と交換する内容は名前、年齢、QTHおよび好きな色だそうです。また、使用する周波数は2mのレピータ周波数(レピータ管理者の許可を得て)に加え、14.270-14.300、21.380-21.400、28.350-28.400MHzが推奨されているそうです。
詳しくは上記のリンク先をご覧下さい。
#このイベントは、参加する子供たちの免許の有無は関係ないそうで、免許を持たない子供たちが参加する場合は、有資格者のコントロールオペレータが設備の操作を行う事になっているそうです(米国ではアマチュア無線を使用した米国内での第三者通信は合法です)。先日、あるJARLの理事さんからお聞きしたのですが、現在18歳以下のJARL会員は166名しかいないそうです。米国では、すでに11年前から後継者の育成を考えていた訳で、日本のアマチュア無線界との温度差を感じますね。