Cal Ham responds to distress call from S.Pacific
HamWaveのニュースによると、米国カリフォルニア州のハムがニュージーランドの北東1,300マイルにある小さな島を救ったようです。
ニウエ(Niue)は人口2000人の南太平洋にある珊瑚礁で有名な小さな島国ですが、この国を今週の月曜日に巨大な嵐が襲い、島民2名が行方不明、3人がけがをし、5〜6個のビルが破壊されると言う被害が発生し、なおかつ外部への通信手段が全て破壊されると言う事態になったそうです。
ニウエより地球を半周した位置にある、米国カリフォルニア州Oak HillsのSteve Mc Cullyさん(W7TZ)は海外の友人と交信中に、ニウエからの救援要請を受信しましたが、この時点でSteveさんとの無線通信だけが、島と外部との唯一の連絡手段だったそうです。
実はニュージーランド政府でさえ、この災害の発生を知らなかったそうで、Steveさんによれば、島の食料と水はあと7日間で尽きるだろうと言う連絡があったそうです。
Steveさんは、この連絡を受け、すみやかにロスアンゼルスのDarryl Dunnニュージーランド総領事に連絡を取り、ニウエ島の警察のチーフとDarryl総領事を、アマチュア無線を使ったフォーンパッチで連絡を取れるようにしたそうで、ニュージーランド政府(ニウエとは緊密な関係を持っている)は、飛行機と船舶による支援を直ちに行う決定を下したそうです。
また、島との間の衛星電話回線は何らかの理由で使用不可能だったそうで、Darryl総領事は「メッセージを拾い上げて、私たちに連絡をしてくれたSteveさんに非常に感謝する」と述べたそうです。
なお、その日の午後早く、Steveさんはニウエとのコンタクトを失いましたが、その後ハワイの局が引き継いでコンタクトを続けたそうです。
#映画になりそうな話ですね。アマチュア無線家はこうじゃなくっちゃ。