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2004年01月24日

2003年度ARRL国際人道主義賞/レナード賞受賞者

eHam.netのThe ARRL Letter, Vol 23, No 04からの転載によると、ARRLの役員会は、2003年度のARRL国際人道主義(International Humanitarian)賞と、Bill Leonard(W2SKE)Professional Media賞の受賞者を決定したそうです。

Mike Youngさん(KM9D)と、Jan Heatonさん(KF4TUG)は、昨年の4月にKanton島(キリバス共和国) の沖合い100海里を動力を失ったモーターボートで漂流していた、無意識かつ出血し、緊急の医療が必要な16歳の少女に、多大な個人的なリスクを犯して、彼らの10mのヨットで医者と医薬品を運んだ行為に対して、ARRL国際人道主義賞を受賞したそうです。

また彼らは、シアトル(ワシントン州)のBob Prestonさん(W7TSQ)とのアマチュア無線での接触を保ち続け、Prestonさん経由でカリフォルニアの米国沿岸警備隊とハワイのJoint Rescue Coordination Centerとの連絡を行ったそうです。

なお、最終的に、米国沿岸警備隊所属の警備/砕氷船である「Polar Sea」号が、少女と初老の男性および通訳を救助し、少女は回復後キリバスへ戻る事が出来たそうです。

Mike Youngさんは、ARRL国際人道主義賞の記念額(もしくは大メダル)を受け取る事に関して、「私たち(YoungさんとHeatonさん)は、今回のこの行いを誇りに思うと共に、この賞の受賞を喜んでいます」と語ったそうです。

Bill Leonard Professional Media賞は、「Virginia's Potomac News」と、「Manassas Journal Messenger」のSari Kriegerさんに与えられる事になったそうです。

この賞は、テレビ、ラジオ、印刷あるいはマルチメディア中のアマチュア無線に対する優れた報道を行ったジャーナリストに毎年与えられるそうで、受賞者には飾り額および500ドルの賞金が与えられるそうです。

今回、Kriegerさんに対してこの賞が与えられた理由は、BPLがアマチュア無線に与える影響に関する記事と、全国のアマチュア無線技師に対する記事だったそうです。

この賞の名前の由来であるBill Leonardさん(W2SKE)はCBSの元社長であり、1958年に「Sports Illustrated」誌に寄稿した「"The Battle of the Hams," which describes the "sport of DXing."」と言う記事によって、アマチュア無線界に知られているそうで、1994年に惜しくもサイレントキーになられた後、1996年に「Broadcasting and Cable」の殿堂入りされたそうです。

#ARRLは素晴らしい賞を授与しているんですね。日本でも...いや、やめておきましょう(笑)

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